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本当に犬が好きなら、無神経な飼い主にならないで!

この記事の目次

世の中には犬が大好きな人もれば、犬が大嫌いな人もいます。
好き嫌いはその人の自由。
犬が好きでも嫌いでも、どちらが正しくてどちらが間違っているということはないはずです。

ところが、人間はどうしても自分の価値観が正しいと思いがち
そして、自分の価値観を正義として他人にも押し付けたくなる生き物のようです。

その結果、犬が好きな人も嫌いな人も、何か自分の価値基準と違う場面に遭遇してしまったとき、原因を犬にぶつけてしまう……。
これって、とても残念なことではないでしょうか。

犬が苦手な人は、犬の何が嫌なのか

犬を苦手としている人は、たいていの場合、そこにはなんらかの理由があります。

  • 小さい頃、犬に追いかけられて怖い思いをしたことがある。
  • 犬に噛みつかれて怪我を負わされたことがある。
  • 犬の毛にアレルギーがあるので近づきたくない。
  • 洋服に犬の毛がつくのが気持ち悪い。
  • 犬のにおいが苦手。
  • ヨダレやオシッコ、糞などが汚らしく感じられて我慢できない。
  • 急に飛びついてくるのが怖い。
  • しつこく吠えつけられるたびに嫌な思いをしている。

人が何かを苦手だと思うとき、そこには多くの場合、何らかの理由があるはずです。
もちろん、犬を嫌いになる原因となった出来事があまりにも昔過ぎて、具体的な理由は憶えていない、ということだってあるでしょう。
なにはともあれ、人は何かを嫌いだと感じた瞬間から、いくつもの理由を紐づけてしまう生き物です。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではないですが、たった一つのきっかけから、いつの間にか犬という存在そのものが苦手になってしまったとしても、不思議ではないんですよね。

犬の飼い主の配慮が足りないケース

犬嫌いの人があげた理由の中には、明らかに飼い主の配慮が足りていないケースがあります。

たとえば「小さい頃、犬に追いかけれて怖い思いをした」という人の場合。
現代の日本では、人間の暮らしているエリアで野犬を見かけることって、まずありませんよね。
もし野良犬や野犬がいたとしたら、即保健所に通報されて捕獲されてしまうことになるでしょう。
要するに、野犬がいるとしたら山の中などの、人里からかなり離れた場所のはずなんです。
それなのに犬に追いかけられたということは、つまりその犬にはリードがつけられていなかった、もしくはリードや係留用の鎖がついていたとしても、飼い主がリードを放してしまった、もしくは係留が解けてしまった状態だったのではないでしょうか。

つまり、犬の飼い主がきちんと犬を繋いでいる、もしくはリードを握っていさえすれば、防げたはずなんですよね。
うちの犬は大丈夫だからという理由でノーリードにしていたとしたら、言語道断もいいところです。

同様に、通り過ぎざまに犬に飛びつかれて相手を驚かしてしまうケースは、飼い主がリードをきちんと短く持っていないことが原因。
もしも短く持っていたのに、犬が飛びつく勢いに引きずられてしまったのだとしたら、トレーニングやシツケが足りていません
すなわち、これもまた飼い主の責任です。

うちの子は噛まないから大丈夫、というセリフはただの無神経

犬が苦手な人に対して、「うちの子は噛まないから大丈夫、大人しいよ!」などと言う人がいます。
飼い主としては、「怖くないから大丈夫だよ」と相手に伝えているつもりかもしれません。
しかし、犬が嫌いな人が「犬嫌いを克服したいからさわらせてくれ」と言ってきたのならともかく、そうではない場合、たんなる無理強いだということを認識するべきではないでしょうか。

そもそも、犬が苦手な相手を思いやっているわけではないのかもしれません。
うちの子が怖い犬扱いされた――その事実を払拭したいがために「うちの子は噛まない」と主張しているだけのことではないでしょうか。

いずれにしろ、自分の犬なら大丈夫、という主張はただの無神経であって、思いやりなどではありません
その感覚が理解できないとしたら、自分が苦手だと思う生き物のことを考えてみましょう。

たとえば、多くの人が苦手としているゴキブリ。
そんなゴキブリにも愛好家はいるんです。
その愛好家から「ゴキブリだって可愛いんだよ、ちょっと触ってみて」と言われて触るでしょうか。

「うちの可愛い犬をゴキブリと一緒にしないで!」と憤慨されてしまいそうですが、それこそ無神経な感覚そのものです。
人が好きなものは千差万別。
犬だろうがゴキブリだろうが、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いでいいのではないでしょうか。

無神経な飼い主自身が本当の理由かも?

犬に直接追いかけられたとか、噛みつかれたという経験がなくても犬が大嫌いな人はいます。
本能的に嫌いだとか、存在そのものが恐怖だという人の事情はよくわかりません。

しかし、いつも家の前を通るだけでギャンギャン吠えてくる犬がいて腹立たしい。
隣家でつなぎっぱなしになっている犬の排泄物が臭いし抜け毛が飛び散るしで汚い。
こういった理由で犬が嫌われているとしたら、それは犬を理由にしているだけであって、本当はその飼い主が嫌われているのではないでしょうか。

犬好きの人は犬が苦手な人を克服させようとする傾向がみられます。
しかし、相手を変えようとする前に、自分が犬の飼い主として無神経なことをしていないかを、まずはいまいちど振り返ってみてください。
案外、そこに解決のヒントがあるかもしれませんよ!