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雪遊びをすると、長毛犬は大変なことになります

この記事の目次

雨の日に犬を散歩させると、気をつけていてもお腹や足が汚れてしまいます。
雨合羽を着せていても、お腹への泥はねはなかなか防げないんですよね。

では、雪の中で犬を遊ばせるとどうなるのでしょうか。
ほんの少し雪が積もった程度ではなく、しっかりと積雪がある中での雪遊びです。

イタグレは早々に脱落、ミックスは大喜び

ある大雪が降った翌日、犬達を雪遊びに連れ出したことがあります。
しかし、外に出た瞬間、イタリアングレイハウンドは「あ、無理」という顔をして、さっさと家の中へ帰ってしまいました。
イタリアングレイハンドは見た目の通り、ものすごく寒さに弱い犬種。
こんな反応も、仕方がないことなんですよね。

もちろん、住んでいる地域の気候にある程度は順応してくため、南国に住むイタグレに比べると寒さには慣れているはず。
しかし、雪の中で楽しく遊ぼうという気は皆無のようです。
以前、無理矢理雪の中に出したところ、フラミンゴのように足を1本ずつ上げて、3本足で固まっていたことがありました。
というわけで、雪遊びをする前にイタグレは脱落です。

次にパグとパピヨンのミックス。
この犬は被毛がダブルコートで、4匹の中では寒さに最も強い犬です。
全身が埋まってしまうほどの積雪に大喜びし、いつもよりテンション5割増しで雪原を飛び跳ねてエンジョイしまくっていました。
あまりにも走り回りすぎて、体が湯気がたちそうな勢いです。

散歩の後は着せていた洋服が濡れてしまったので着替えはさせはしましたが、さすがのダブルコートは濡れてしまっても乾拭きをしただけで、ほぼ元通りのふんわり毛に戻ってくれました。
普段は抜け毛に苦労するダブルコートですが、こういうときは本当に強いですね。
柴犬などの日本犬と同じような、全天候型被毛はアグレッシブです。

ミニチュアシュナウザーが大変なことに!

さて、問題はミニチュアシュナウザー2匹。
2匹とも外遊びは大好きですが、いかんせんシングルコートの犬種。
なるべく寒くないように、ボア付きの洋服を着せて雪遊びを開始したのですが……。

最初のうちは、2匹ともそれは楽しそうに積雪の中を走ったり跳びはねたりしていました。
ところが、しばらくするとどちらもだんだんと動きが鈍くなっていったのです。
そしてとうとう、1匹は雪原の真ん中で動かなくなってしまいました。
あまりにも寒くて動けなくなったかと思いきや、なんと四肢のすべてとお腹の毛に雪玉がくっつきすぎて、物理的に動けなくなっていたんですね。

まるで大量の大福をくっつけたかのように、雪玉がそれは見事にびっしりと毛にからみついています。
まさしく、雪玉が鈴なりという表現がぴったりな状態で、頭はシュナウザーのままで胴体だけがマシュマロマンのようになった、といえばわかりやすいでしょうか。
もう1匹のシュナウザーも雪玉のせいで動きが制限されるらしく、なんとも奇妙な歩き方でどうにかこうにか戻ってはきました。

雪玉をはらってやろうとしましたが、これがびっくりするぐらいにぎっちりと毛にからみついてムリ。
とてもではないけれど、手で払ったぐらいではほとんど取れません。
仕方がないので、2匹とも小脇に抱えて家に帰ることにしました。

長毛犬種の雪遊びは飼い主が一苦労

大量の雪玉をつけたままの2匹を家に連れて帰ったまでは良かったのですが、そこからが大変でした。
暖かい部屋の中にそのまま入れてしまうと、そのうち雪玉は溶けてとれるでしょうが、それって必然的に部屋の中がびちょびちょになるってことですよね。
というわけで、お風呂に連れていってお湯で温めつつ、雪玉をとらなければいけないはめに陥りました。
全身を洗うわけではありませんが、お湯につけた足やお腹をタオルで拭きあげ、その後ドライヤーで乾かさなければいけないのです。
これが思いのほか手間がかかって一苦労。

2匹の雪玉をとり、ドライヤーで被毛を乾かしたあとは、私がぐったりです。
雪玉が鈴なりになったシュナウザーの姿はかなりおもしろかったのですが、時間に余裕があるときだけにしておかないと、自分が大変だということを痛感しました。