心雑音がありますね、と診断されたら
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大きく体調を崩すこともなく、獣医さんのお世話になるのは
フィラリア予防の薬を開始する時と、ワクチンを接種する時だけ。
……だったはずなのに、聴診で「心臓に雑音がありますね」と言われたら、どうしますか?
心雑音はどんな犬にも起こる可能性あり
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子犬のうちに心雑音が確認されたとしたら、
それは先天性疾患である可能性が高いでしょう。
しかし、子犬期や成犬期には何事もなかったのに、
シニアになってから聴診で心雑音が確認されることは珍しくありません。
もともと心臓疾患が極めて多い
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルだけではなく、
すべての犬種にいえることなのです。
特に小型犬には多くみられますので、圧倒的に小型犬の飼育頭数が多い現代においては、
心雑音はすべての飼い主が知っておくべき事柄なのかもしれません。
ところで、心雑音とはいったい何なのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、心臓内の血液が何らかの原因により
正しい方向以外に流れている音のことです。
要は、心臓病の兆候のことですね。
少しずつ壊れていく心臓
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心臓病と聞いたとたん、明日の命も知れない重篤な状況だと
パニックになる飼い主さんがいますが、それは少し早計かもしれません。
心臓病ですから急性で突然死がないわけではありませんが、
いわゆる聴診によって確認される『心雑音』の多くは、
とてもゆっくりと症状が進行してきます。
しかし残念なことに治ることはないため、
もしも愛犬の心臓に雑音が混ざるようになったら、飼い主としてできること。
それは――いかに心臓を大事にして長持ちさせるか。
この一点に尽きるのではないでしょうか。
犬の心臓病として多くみられる僧帽弁閉鎖不全症などの場合、
手術をすることはまずありません。
ほとんどが投薬によってコントロールしていくのです。
こう書くと愛犬が薬漬けになり、
毎日じっと寝ていなければいけない姿を想像してしまう飼い主さんがいますが、
それはドラマや映画に影響を受けすぎです。
たいがいはきちんとした投薬と運動制限により、
今までとほとんど変わらない生活を送っているケースが多いのです。
症状によって差はあるものの、激しい運動をしなければ
普通にお散歩をしている犬だって珍しくありません。
早く気がつけばそれだけ長持ちさせられる
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大切なことは、早期に異変に気づくことです。
心雑音があると診断されても、とてもそんな風には見えない――。
それぐらい早い段階で発見していれば、
心臓を長持ちさせるためのいろいろな手段をとることができるのです。
そしてその結果、
健康な犬とほとんど変わらない寿命を全うすることだって不可能ではありません。
そのためには日々愛犬を観察し、健康診断やフィラリア予防、
ワクチン接種などの必要な医療をきちんと受けさせることが大切です。
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