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悪徳ブリーダーとはどんな人のことを言うのか?

この記事の目次

悪徳ブリーダーという言葉を聞くと、どんな人のことを想像しますか?

親犬を狭いケージに閉じ込めて、
ただ子犬を生むためだけの機械のように扱う人のことでしょうか。
それとも、障害が出やすいとわかっている組み合わせのブリーディングを
平気でする人のことでしょうか。

実際のところ、そういう「わかりやすい悪徳ブリーダー」
というのは間違いなくロクデナシなわけですが、
むしろ恐ろしいのは「普通」に見えるのに
無知ゆえにとんでもないことをしているブリーダー
なのかもしれません。

子犬は納品される商品

犬のブリーダーを仕事にしているということは、すなわち親犬に子犬を生ませ、
その子犬を販売することで利益を得ることです。

つまり子犬という商品を納品しているわけですから、
当然のことながらクレームや返品は少なければ少ないにこしたことはないわけですよね。

本来はそのためにも健全なブリーディングを目指すべきなのですが、
目先というのはどうしても近くに向いてしまうものなのでしょう。

「クレームがでない」ということにばかり重点が置かれた結果、
とても安易な方法をとろうとするブリーダーがいます。

とりあえず健康に見えればOK?

ある一定期間子犬の健康状態に問題がないように見えたとしたら、
クレームをかなり減らすことは確かに可能でしょう。

それはすなわち、客先にわたってから数ヶ月間目に見える症状が現れなければ、
返品要求に応じる必要はなくなる、という理屈からくるものです。

そのためには、新しい飼い主が子犬を育て始めてから、
少なくとも1ヶ月から2ヶ月ぐらいは体調を崩さなければいいわけです。

そのための方策として、
「とにかく下痢をさせなければいい」と考えるブリーダーがいます。

その一つの方法として、使われている原材料に残留抗生物質が多いと噂されている
ドッグフードを離乳食として積極的に採用するのです。

その理屈とは、抗生物質が残留しているのだから、
とりあえず子犬の腸内にいる細菌を殺してくれるだろう
=下痢をしにくくなる、という愚かなものです。

その子犬の体内で抗生物質耐性菌が繁殖し、後に感染による症状が出てしまったとしても、
すでに抗生物質の効かない体になっているかもしれない、
などということは考えもしないのですから、とんでもない話しです。

その感覚が恐ろしい

上記の方法はとてもバクチ的な意味合いが強く、
本気で期待するような効果をあげるためにはかなり非効率です。

なぜなら、そのドッグフードの原材料は残留抗生物質が多いという噂があるとしても、
それが真実かどうかはわかりませんし、何より流通していたすべてのフードが同じように
抗生物質の残留値が高いとは限らないからです。

しかし恐ろしいのは、それでよしとするその感覚ではないでしょうか。
無知と手前勝手な理屈で子犬を扱っているわけですから、
ブリーディング全般において他にもでたらめなことをしていても不思議ではありませんよね。

こういった中途半端な知識を乱用しているブリーダーは、
見た目にはわかりにくいためなかなか「悪徳ブリーダー」とは呼ばれません。


いまだに展示販売がなくならない日本において、
こういったブリーダーが減る要素は今のところないのです。