愛犬が他所の人に噛みついてしまった!
犬の牙(犬歯)って、なかなかの迫力がありますよね。
たとえ極小のチワワであろうと、口の中をのぞいてみれば、ちゃんとご先祖様であるオオカミと同じような形状の歯が生えています。
もちろん、体格に比例したミニチュア版ではありますが。
ドーベルマンやシェパードのような大型犬に噛まれたら大怪我をするけれど、チワワやトイプードルなら小さいから大丈夫……などと思ったら大間違い!
たとえ小型犬だろうと、噛みつかれたら傷を縫わなければいけないほどの怪我をすることだってあるんです。
大人しい子だろうと、噛みつくときは噛みつきます
愛犬が誰かに噛みついてケガをさせてしまったとき、比較的よく聞くセリフがあります。
「普段は大人しい子なのに……」
「ちょっと目を離した隙に家から出てしまって……」
「いままで、誰のことも噛んだことがなかったのに……」
そう言いたくなる気持ちも、わからないではありません。
しかし、だったら仕方がないよね、では済まされない出来事なんですよね、犬の噛みつきは。
普段は大人しい子だろうと、不測の事態で家を出てしまっていようと、噛まれた側からしたら「そんなことは知るか!」となるわけです。
犬の噛みつきは、飼い主の管理責任を問われる事態であることを、まずは認識しなければいけません。
もしも愛犬が誰かに噛みついてしまったら
もしも愛犬が誰かに噛みついてしまったら、飼い主としてしなければいけないことがあります。
ショックのあまり、パニックに陥っている場合ではありません。
まずは心からの謝罪を。
後々にトラブルになるケースは、まずこの段階できちんと謝罪ができていないことが多いんですよね。前述のように「普段は大人しい子なんですけど」「いつもは家から出さないのに」などと言い訳をしてしまうと、相手の怒りに火をつけるだけ。どういう事情があろうと、自分の犬が誰かを噛んでしまった事実は消えません。
噛まれた人をすぐ病院に連れていく
軽い怪我で済んだ場合、相手の人が病院に行かなくてもいい、と言うことがあります。しかし、それでも絶対に病院に連れて行くことをおすすめします。なぜなら、感染症などの危険性があり、病院に行かなかったことで悪化してしまったら、それこそ最悪の事態。その後、大問題に発展してしまう可能性だってあります。
病院に行ったら最後までつきそう
病院で診察してもらったら、最後のお会計をするときまで相手の方に付き添うことをおすすめします。治療費を全額支払うのはもちろんですが、今後の治療費やタクシー代の支払いについてなど、その時点でうやむやにしてしまうと、後々トラブルに発展する可能性があるからです。
保健所に届け出る
飼い犬が誰かを噛んでしまった場合、飼い主は24時間以内に最寄の保健所に届出をしなければいけません。これは義務です。愛犬が人を噛んだ事実を隠したい、などと考えて届出を怠ると、後々被害者の方ともめてしまった場合には、とてつもなく不利になりますよ!
動物病院に犬を連れていく
48時間以内にかかりつけの獣医さんで、犬が狂犬病にかかっていない診断書をもらわなければなりません。こちらも怠ると、後々トラブルになったときには不利になるだけでなく、行政から罰金まで課されてしまいます。
あらためて謝罪をするとともに、今後についての話し合いを
菓子折りをもって謝罪に伺うのはもちろんのこと、お見舞金や賠償金についてもきちんと話し合っておく必要があります。ここを怠ったがために、示談で済むはずが裁判にまで発展してしまうことだってあるんです。また、噛まれた人は示談にしてくれそうな雰囲気だったのに、噛まれた人の家族が参入してから話しがこじれてしまうことも珍しくありません。いずれにしても、なぁなぁで済ませられるかもしれない、などと少しでも考えたら、かえってこじてしまうものなんです。
その程度のケガで……という態度は確実にトラブルに発展します
賠償金やお見舞金は、想像した以上に高額になることも珍しくありません。
「たかがその程度の傷に10万円!?」などという態度を見せてしまった瞬間から、話しはどんどんこじれていくことになるでしょう。
犬が人を噛んでケガをさせてしまったら、たとえ小さな傷であってもそれなりの出費を覚悟するしかありません。
だからこそ、普段から犬は噛みついたら相手をケガさせるだけの牙を持つ生き物であることを、絶対に忘れるべきではないんです。
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