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肉より焼き芋が好きな犬

この記事の目次

我が家には犬が4匹います。
多頭飼育をしていると何かにつけて犬同士の競争があるためか、食べ物の好き嫌いはありません。

とはいえ、それぞれに熱くなる食べ物には違いがあるのがおもしろいところでしょうか。

基本、どの子も肉類は大好きです。
まあ、犬なのですからある意味当たり前といえば当たり前なのですが、
一番好きかといえば、必ずしもそうではないのかもしれません。

イタリアングレイハウンドは芋好き

4匹のうちの1匹、イタリアングレイハウンドは、
ある意味メンバーの中では最も肉食獣に近いのかもしれない……、
と最近までは思っていました。

なぜなら、肉をゆでたりするとそのニオイに一番目の色を変えるのは、
このイタリアングレイハウンドだからです。

普段のゆったりとした雰囲気から一変し、目をキラキラというよりギラギラさせて、
肉の茹で上がるニオイを後ろ足で立ち上がってクンクンと嗅ぎまくり、
普段は見せない野性的な表情をします。

食事に肉を加えてやると、食いつきはいつもの数倍増しになり、
何事にも面倒臭そうな顔をするこのイタグレも、
やっぱり犬なんだなぁと思わされる瞬間でしょうか。

ところがこのイタグレ、芋が焼けるニオイにも強烈に反応するのです。
むしろ、肉を茹でる時より興奮度は高いかもしれません。

芋の焼ける甘い香りがしてくると、とたんに落ち着きをなくして
ウロウロといつまでも室内を歩き回り、しまいにはオーブンのそばから離れなくなります。

もちろん焼き芋は大好物で、熱々の芋を冷ましている間も
落ち着きなくひっきりなしに「ねぇ、まだ?」と催促にやってきて、
そのうるさいことったらありません。

芋と肉ならどっちが上?

他の3匹も焼き芋は大好きですが、イタグレの焼き芋好きはちょっと突出して見えます。

そんな芋好きのイタグレですが、
肉と芋を前にしたらやはり肉にいくのではないか?と思っていました。
そこで、ある時試してみることにしたのです。

鶏肉のササミをゆでてほぐしたものと、
焼き芋をそれぞれ皿に載せ、犬達の前に並べて置きます。

果たしてそのどちらから食べるのか――。

結果、3匹はまずササミを食べましたが、
イタグレだけはまず焼き芋の皿に顔を突っ込みました。
なんと!肉が焼き芋に負けたのです。

我が家のイタリアングレイハウンドの焼き芋好きは、どうやら筋金入りだったようで、
それからも芋を焼くたびにうるさいったらありゃしません。

そのせいでしょうか、このイタリアングレイハウンドは
今までに下痢をしたことがないのです。

やっぱり芋は犬だろうが人間だろうが、お腹にいい食材なんですね。