四国犬を飼うなら本気で臨まないと難しい
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現在、道で歩いていて四国犬に遭遇する確率はかなり低いと言わざるをえません。
もし歩いていたとしても、それが四国犬だと気づく人はそう多くはないでしょう。
おそらく、日本犬の雑種だと思われてしまうのではないでしょうか。
日本犬保存会の主催する展覧会においても、
その出陳数は同じ中型犬の紀州犬に比べると年々減っていく一方です。
性質的に甘い犬ではない
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四国犬はかなり風貌に野性味を残している犬ですが、
性質もそれに比例するように古来からの強い気性を残しています。
有色の紀州犬とは容貌がとても似ていますが、
紀州よりさらに気性の強さを残していると思った方がよさそうです。
その強い気性、バランスの良いボディーは
日本犬愛好家にとってはたまらなく魅力的に映ると思いますが、
家庭の犬としてはあまり一般的であるとは言えません。
よほどの理由がない限り、お子さんがいるようなごく普通の家庭においては、
四国犬ではない別の犬種を選んだ方がよいでしょう。
繁殖している犬舎も少ない
四国犬の子犬がペットショップに並ぶ可能性は
限りなくゼロに近いと言ってもよいでしょう。
どうしても手に入れるとなれば、
日本犬保存会の展覧会に出陳している犬舎にあたるしかありません。
その犬舎の方でも、四国犬のメスに発情がきたからといって
毎回子犬をとるとは限らないのです。
一つには、子犬が生まれても行き先を探すのに苦労することが目に見えていますし、
もう一つには同じ日本犬でも紀州犬や柴犬などの違う犬種の繁殖に力を入れるために、
四国犬の数を減らしはじめた犬舎がいくつもあるからです。
そうなると、良い交配相手も見つけにくくなっていきますから、
四国犬が衰退していく流れは今のところ止まりそうにありません。
四国犬を選ぶなら家長の気合が大切
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四国犬は古来からの強い気質を残し、
主従関係についてもきちんと理解できる犬です。
ただし、弱い相手を主人とは認めませんから、
飼うとなったらそれなりの気構えなしでは
四国犬をきちんと制御することはできないでしょう。
また、犬というのは相手が人間であろうと
オス・メスをしっかりと見分けてくる生き物です。
そのため、家族で四国犬を飼うのであれば男性の家長が頂点に立つことが望ましく、
女性がその役目を担うことにはかなりの難しさがあります。
そのため、妻に頭が上がらない夫ではかなり苦戦することが予想されますから、
そのような家庭の場合は四国犬ではない別の犬種を選ぶことをおすすめします。
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