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自分の身の丈にあった犬種を選択しないと後悔する

この記事の目次

犬を飼うにあたり、犬種の選択はとても重要なことですよね。

たとえばテレビに映っていた犬があまりにもカッコよく見えたので、
どうせ暮らすならあんな犬がいい!と選ぶ人もいるでしょう。

どんな犬を選ぶにしても、「この子と出会う運命だった」と言ってしまえば、
まあ、それまでなわけですが、それでもやはり雑種を含めてどの犬種を選ぶのかは、
もっと慎重に検討するべき
ではないでしょうか。

と言うのも、いざ飼ってみたら抱いていたイメージとまるで違った場合、
きちんとしたシツケはおろか、健康管理までおろそかにしてしまう飼い主がいるからです。

そして、まるでとんでもない犬にあたってしまった
被害者のようなことを言い出すことがありますが、
はっきり言って被害者は犬の方。

なぜなら、犬の側には飼い主を選ぶ権利がないからです。

しつけのしやすさは犬種によって違う

連れて歩いたらさぞ目立ってカッコいいだろう――。
その選択理由が全面的に悪いとはいいませんが、
そこに至る前に必ずおさえておかなければいけないポイントがあります。

それは「自分にその犬種をしつけることができるのか?」という点。
よく、「どんな犬も利口です」という意見がありますよね。
この言葉の意味は「どんな犬も同じようにしつけられる」という意味ではありません。

少なくとも、いわゆる純血種と呼ばれる犬種について言うとしたら、
明らかにトレーニングが入れやすく、
しつけのしやすい性質になるように作り出された犬種
というのは存在します。

そしてその反対に、太古からの血液が色濃く残っていることで、
人間から命令されることをあまり得意としない犬種
だっているのです。

これは、どちらの犬がおりこうで、どちらの犬がアホだという話しではありません。

飼い主の力量が問われる犬種

たとえばアフガンハウンドのすらりとした体躯と、凛とした表情、
そして風になびく美しい被毛に一目惚れしたとします。

この犬と暮らそうと思ったら、面倒臭がりの飼い主では
完全に持て余すことになるでしょう。

なぜならアフガンハウンドは猟犬といっても
人間によるコマンドで狩りをしていたのではなく、
自分たちで考えて獲物を追い詰めていく性質の犬
だからです。

つまり、人間からあれをしろ、これをしろと命令されることが肌に合いません。

おまけにサイトハウンドの特性として視力がよく、
じっとしていたかと思ったら獲物(とアフガンハウンドが判断した何か)
をロックオンしたとたんに、びっくりするようなスピードで走って行ってしまうからです。

雑な飼い主がアフガンハウンドと暮らすと、
トレーニングしても全然成果があがらない、
散歩に連れ出したら突然逃げ出してしまった、
などと嘆くことになりかねないのです。

おまけに、あの美しい被毛は毎日のきちんとした手入れと、
健康状態の管理
によって保たれるもの。

きちんとした手入れをしなければ、
毛はザンバラになって美しくなびいてはくれません。

犬種を選択する際には、自分の手に負えるのかそれとも負えないのか?
という点を誤魔化してはいけない
のです。