ミックス犬は初心者には難しい?初心者にも優しい犬は?
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一昔前は雑種と呼ばれていたミックス犬ですが、
ここ数年では犬の人気ランキングベスト10に入ることも珍しくなく
高い人気を誇っています。
ところで、ミックス犬は初心者には扱いが難しい犬だということをご存じですか?
いいとこどりになる、とは限らない
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マルチーズとプードルのミックスであるマルプーや、
チワワとダックスフンドのミックスであるチワックスなど、
人気の高い犬種同士を掛け合わせたミックス犬が人気ですが、
必ずしも親犬のいいところばかりを子犬が引き継ぐわけではありません。
子犬は母犬と父犬から半分ずつDNAを受け継いでいますから、
いいとこどりになることが絶対にないわけではありません。
しかしながら、悪いとこどりになってしまう可能性も十分に考えられるのです。
マルプーやチワックスに対して、可愛い犬と可愛い犬を掛け合わせるのだから、
親のどの部分をとったとしても可愛いに決まっていると考える人もいるかもしれません。
しかしながら、子犬の頃の見た目の特徴が、
そのまま成犬になってからも引き継がれるとは限りません。
子犬の頃は真っ白だったのに、成長するにつれて違う色になったり、
短い足が可愛らしいと思っていても、体が大きくなるにつれて
足も長く成長したりすることは珍しいことではないのです。
もし見た目には何も問題はなかったとしても、気質についてはどうでしょうか。
犬1匹1匹に個性があるとはいえ、犬種によってもある程度の気質というのは存在します。
マルプー(マルチーズ × プードル)の例で見てみましょう。
マルプーの掛け合わせに用いられているマルチーズという犬種は
意外なほどに神経質で激しい気性の個体が少なくない犬種です。
この性格が前面に出てしまった場合、見た目は生きたヌイグルミのように可愛くても、
中身は警戒心が強すぎる神経質な犬、という可能性だってあるのです。
マルプーを選ぶ飼い主は、おそらくこんな性格は期待していないでしょう。
しかし、ヌイグルミのような外見の犬の中身が
必ずしもおっとりしているとは限らないのです。
実はミックス犬は初心者には難しい
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ミックス犬は純血種と呼ばれる犬種に比べると比較的価格が安く、
そのうえ見た目も可愛いのですから、安易に欲しいと考えても不思議はありません。
しかし、純血種と違って将来的に見た目がどうなるのか
ということは成長してみないとわかりませんし、
気質に関しても、はっきり言えば「でたとこ勝負」であり、
ミックス犬を飼うのであれば、
このバクチ的要素を楽しめるかどうかが重要になってきます。
犬を飼うのに慣れた人であれば楽しむ余裕があるかもしれませんし、
対応できる力が備わっていると考えられますが、
やはり初心者が扱えるほどミックス犬は飼いやすい犬種ではないと言えます。
可愛い見た目だけに惹かれていざ飼ってみると
想像と全く違ってショックを受けるだけならまだ良いほうで、
手に負えなくなって結局手放すようなことになったらかわいそうなのは犬のほうです。
安易に可愛らしい見た目や安さだけで犬を選ぶことはやめましょう。
初心者にも飼いやすい犬は?
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初心者にも飼いやすい犬というのは存在するのでしょうか。
家庭犬に向いているという点で考えれば、
シー・ズーが比較的飼いやすいと言えるでしょう。
シー・ズー
シー・ズーは比較的温和で人懐っこい性格や、
運動をあまり必要としない性質であることから、
シニアや幼児のいる家庭にも向いていると言えます。
決してトレーニングがしやすい犬種とは言えませんが、
家庭犬としてであれば基本となるシツケだけマスターできれば十分ですので、
根気強く繰り返しトレーニングを行うことによって覚えさせることは十分に可能です。
ひとつネックなのは、成犬の顔つきでしょうか。
シー・ズーの成犬は噛み合わせがアンダーショットであったり、
レベルバイトであったりするために、少し独特の顔つきをしています。
そのため好き嫌いが分かれる傾向にあるのです。
カット次第で見た目の印象は大きく変化しますが、
この顔がどうしても苦手という人も中にはいるかもしれません。
パピヨン
パピヨンもシー・ズーと同様に家庭犬に向いているとされる犬種です。
シー・ズーと同様に、人懐っこい性格の個体が多く、運動量がさほど必要ないことから、
こちらもシニアや幼児のいる家庭にも向いている犬種だと言えるでしょう。
また、シー・ズーとは異なり、シツケがよく入る犬であるため、
初心者にとって嬉しい性質を持った犬だと言えます。
さらに被毛の手入れについても比較的容易で、
素人でも丁寧にブラッシングを行えば、
綺麗なロングコートを楽しむことができるでしょう。
しかしながら、そんな愛玩犬にふさわしいと言えるパピヨンにも
飼う際に注意すべきポイントがあります。
どんな犬にも多少の個体差はありますが、
朗らかな性格の個体が多いパピヨンの中にも、
かなり神経質な個体が紛れている可能性があるという点です。
そのような性格であった場合にも、
あきらめないで根気強く接することができるのであれば、
とても良いことなのですが、
過敏な性格のパピヨンは驚くほど手におえない場合もあるため、
中には心が折れてしまう人もいるかもしれません。
はじめからどんな性格の子でも受け止める自信があるならまだしも、
測らずもそのような性格のパピヨンに巡り合ってしまう可能性も無きにしも非ずなので、
初心者にも扱いやすいです!と大きな声で主張することは難しいでしょう。
本当に自分に飼うことができるのかを検討しよう!
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初心者は犬を飼ったことがある人に対して、
当たり前ですが、圧倒的に経験が不足しています。
今、人気が高まっているミックス犬は
ハッキリ言って初心者にはオススメすることはできません。
いくら見た目が可愛くても将来どうなるのか、
どのような性質を秘めているのかが未知数であるために、
経験不足の初心者では対応できないであろうと考えられるためです。
強制ではないにしても、オススメできないと言われている犬種は
やはり飼うべきではないでしょう。
自分は大丈夫だという根拠のない自信が、
犬はもちろん、飼い主自身も苦しめる可能性があるのです。
比較的初心者にも扱いやすい犬であると考えられるのは、
既に説明したように、シー・ズーやパピヨンです。
温和で懐きやすい性格は家族として迎え入れることに適しているでしょう。
しかしながら、どんなに家庭犬として最適であると言われる
シー・ズーやパピヨンでも、「初心者にも飼いやすい」と、
大々的に主張することは難しいでしょう。
犬種によってある程度の性質が決まっているとはいっても、
どんな犬にも個体差はあります。
何よりも、命を扱う以上、
「この犬は初心者にも飼いやすい」などと安易に言うことはできないのでしょう。
しかしながら、ミックス犬を飼うにしても、純血種を飼うにしても、
飼う前にきちんと調べ、本当に自分に飼うことができるのか
検討することが大切である点は変わりありません。
ペットショップやブリーダーのもとを訪れた際に、
実際に犬を目にする機会もあるでしょう。
そういった際に、その犬の持つ見た目の可愛らしさだけではなく、
「どのような性質を持っているのか」「どんな性格をしているのか」等、
犬種としてだけではなく、その一匹の個体を観察することも重要です。
犬は飼い主を選べません。
飼い主が初心者であっても犬にとっては全く関係ないのです。
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