バギーを上手に活用してマナーに配慮した外出を
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ペット用のバギーをご存知ですか?
乳母車のような形状で、犬(ペット)を乗せるように作られています。
「ヌイグルミじゃあるまいし、生きている犬なんだから
自分の足で歩かせてやればいいのに。飼い主の自己満足もいいところ!」
――という、なかなか批判的な意見を耳にすることも少なくありません。
しかし、このペット用のバギーですが、
正しく使えば犬が人間社会で暮らすうえで、とてもメリットの多いアイテムです。
マナーを守るために活用したい
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最近は、犬を連れて歩くことができる
ショッピングモールやアウトレットモールなどが増えました。
店舗の中まで連れて入れるかどうかは店によりますが、
少なくともモール内を歩かせることができるのは、
犬を連れた飼い主にとってはありがたいことです。
こんなとき、ペット用のバギーがあると本当に便利。
犬をバギーに乗せて移動させることで不用意な排泄を防ぐことができます。
また、バギーによっては買い物袋をのせるスペースがありますので、
重たい荷物を持たずに済んで飼い主も楽。
屋根部分を開閉できるタイプであれば、雨や風を避けることもできますし、
シャイな犬を周囲の視線から守ってやることも可能です。
要するに、人ごみでバギーを使うことは犬のためになるのはもちろんのこと、
周囲への気遣い――マナーに配慮することができるわけですね。
飼い主の身体的な負担を減らすうえでも便利
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小型犬1匹だけをバギーにのせて買い物をしていると、
「小型犬1匹ぐらい、面倒がらずに抱っこすればいいのに」
と批判されることがあるのだとか。
これ、犬を飼っていない人の感覚なのかもしれません。
たかが小型犬1匹。
しかし、ずっと抱っこしていると、
これがけっこう重くなってくるんですよね。
犬を飼わない人は、小型犬と聞いて
2~3kgを想像する傾向があるように感じますが、
実際のところはそんなに軽くありません。
極小チワワならいざ知らず、たとえばミニチュアシュナウザーなどは
小さな個体でも普通に5kgはありますし、7~8kgなんてざらにいます。
7kgをずっと抱えたまま買い物をする――。
これ、けっこう辛くなるんですよね。
しかも、犬は人間より体温が高く、平熱でも38度ぐらいあります。
そんなホカホカした存在をずっと抱っこしていたら
真夏でなくても汗だくになりますし、
暑さに弱い犬にとっては、
飼い主と密着することでのぼせてしまうかもしれません。
単純に歩かせればいいと思うかもしれませんが、
人ごみの中では踏まれてしまいそうですし、
踏まないようにと周囲に気遣わせることも、
ためらわれる飼い主の気持ちは尊重したいものです。
多頭飼育にも便利
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小型犬1匹でもバギーを利用したほうが便利なことが多いのですから、
多頭飼育なら言わずもがな。
2匹、3匹と増えれば増えるほど、バギーの便利さはひしひしと感じることになるでしょう。
バギーを使うと犬の運動にならないと思われがちですが、そこは考え方次第です。
公園まではバギーにのせて3匹を移動させ、公園に着いたらバギーから下ろして歩かせる。
こういう方法でもちゃんと運動させることはできますから、
そうそう四角四面に考える必要はないのではないでしょうか。
3匹を連れ出すのが大変だから……、と散歩から遠ざかってしまうぐらいなら、
バギーにひょいと乗せてしまったほうが
飼い主だけでなく犬にとってもいいに決まっています。
犬は外へ行けるので喜びますし、
飼い主も「散歩に連れ出してやれない」という罪悪感から
解放されることになるでしょう。
さらには日光にあててやることもできますから、
バギー=自己満足の飼い主が手抜きをしているだけ、
などという無理解な批判に屈する必要はないのです。
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