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余ったドッグフードの片付け係・ミニチュアシュナウザー

この記事の目次

偏食を極めている肝機能障害のイタリアングレイハウンド。
とにかく食べてくれるものを探すために、様々な種類のドッグフードを取り寄せました。
が、そのほとんどは最初の一口程度であとは食べようとしません。
あれこれ試行錯誤した結果、食べてくれるフード探しは中止して、強制給餌をすることに決めました。

となると、強制給餌用の団子を作るために必要な肝臓病用の療法食さえあれば、それで事が足りるようになってしまったんですね。
つまり、それ以外は必要なくなってしまったのです。
結果、ものすごい量の在庫が出来上がってしまいました。

在庫があっても他の3匹が食べればいいと思われるかもしれませんが、1匹は慢性腎不全を患っているので腎臓病用の療法食以外はNG。
ならば、残り2匹のシュナウザーが食べればいいわけですが・・・。
問題は、だぶついているドッグフードがことごとく「肝臓病用の療法食」であることです。

肝臓病の療法食は総じてカロリーが高め

肝臓病用の療法食だから、肝臓病ではない犬に食べさせてはいけない、というわけではありません。
むしろ、肝臓の再生を促すために良質のタンパク質が含まれていますし、こんなことを言ったら身も蓋もありませんが、正直かなり高い部類の療法食だらけ。
つまり、使われている原材料も安心安全の優良なものばかりで、活用しなければもったいない代物のオンパレードなのです。

そこで、かかりつけの獣医師に相談したところ、「どれも変なものは含まれていないから、シュナちゃん達に食べさせても大丈夫だよ」とのことでした。
では、一体何を迷っているのかと言えば――。
シュナウザー2匹はとても太りやすい体質のため、普通のフード感覚で食べさせてしまった場合、いとも簡単に適性体重をオーバーしてしまうことです。

肝臓病用の療法食は、普段食べているシニア用のドッグフードに比べて代謝エネルギーが大きいところが厄介。
要するに、カロリーが高めなのです。
だったら少なめに食べさせればいい話しではあるのですが、量を減らすと今度は空腹時の嘔吐が心配。
特に2匹いるうちの1匹は、お腹がすくとすぐに胃液や十二指腸液を吐き出してしまいます。

空腹時の嘔吐はあまり心配いらないとはいえ、彼女も11才と立派なシニア犬。
出来る限り余計な嘔吐はさせたくありません。

目分量で療法食とシニア食をミックス!

しかし、しかし!
やはり余ってしまった療法食をなんとか消化したいというのが正直なところ。
ただでさえ経費をかけまくってしまったのです。
どうにか有効活用しなければもったいないどころの話しではありません。

そこで、とりあえず肝臓用の療法食とシニア用のドッグフードを混合し、体重や体型を確認しながら食べさせていくことにしました。
厳密にカロリー計算をしたり、成分のバランスを考慮して組み合わせを考えようと思ったこともありますが、肝臓病の療法食と一口に言ってもメーカーによってコンセプトは様々。
カロリーも含まれている栄養成分のバランスも、一つとして同じではありません。
あれこれ悩むのも面倒になり、肝臓病用の療法食ばかりを一生食べさせ続けるわけではないのだからと割り切ることにしました。
つまり、ガッツリ目分量で適当に混ぜこぜし、おおよその量で食べさせることにしたんですね。

そんなこんなで、シュナウザーに食べさせる混ぜこぜメシは、当初はわりと上手くいっていたんです。
ところが、ここ最近はほぼ毎日のように体重を量るはめに。
と言うのも、ただでさえ肝臓病用の療法食+シニア用ドッグフードの配合でカロリーがオーバーしやすい状況だったというのに、そこにまさかの療法食団子が加わってきたからです。

カロリー最強の肝臓病用療法食団子

イタリアングレイハウンドのために作っている療法食団子を、なぜミニチュアシュナウザーが食べることになったのか。
それは、療法食団子を食べさせるようになったことで、イタグレの食欲がやや改善し、時々自発的にドッグフードを食べるようになったからです。
療法食団子は毎朝一日分をこねて作るのですが、イタグレが自発的にドッグフードを食べた場合は、その分の団子を減らさなければなりません。
自発的に食べたとしても、さらに療法食団子を予定通り食べさせればいいのでは?と思われるかもしれませんが、食べさせ過ぎると見事に嘔吐してしまうんですね。

それを避けるために療法食団子を減らすことになるわけですが、そうなると余ってしまった団子がもったいない。
というわけで、片付け係のシュナウザー行きとなるわけです。

ところがこの療法食団子のカロリーは最強。
ただでさえカロリーが高い肝臓病用の療法食に加えて、肝臓病用の流動食を作るための粉ミルクが混ぜてあるからです。
これをシュナウザーのオヤツ代わりに食べさせたら、あっという間にシュナ2匹がずっしりと重たくなってしまいました。

片付け係りのシュナ2匹の体重を量る日々

愛犬の体のことを考えたら、もったいないなんて言っている場合か!
そんなお叱りの声が聞こえてきそうですが、経済的な問題はシャレになりません。

もちろん、最も尊重するべきはワンコ達の健康。
しかし、だからと言って高いドッグフードを簡単には捨てられないのが人情というものなんです。

こうなったら、手間ひまをかけてどうにかするしかありません。
とにかく、シュナウザー2匹はほぼ毎日のように体重を量り、その増減を事細かくチェックすることにしました。
すなわち、体重が増えたらシニア用ドッグフードの割合を増やし、減ったら肝臓病用の療法食の割合を増やす、という具合にです。

ちなみに、つい最近シュナは2匹とも健康診断で血液検査を受けましたが、結果は問題なし!
あぁ良かったと胸をなでおろしつつ、今日も明日もシュナ2匹の体重を量ります。