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犬のウンチが細切れになった!考えられる原因は?

この記事の目次

ドッグフードは変えていないし、おかしなものを食べさせた覚えもない。
それなのにウンチが急に黒くなったとしたら、胃からの出血が疑われます。
また、ウンチにイチゴジャムのようなゼリー状のものがついていたら、直腸や大腸に炎症が起きていて、粘膜がはがれおちて出血しているのかもしれません。

このように、ウンチに明らかな変化がある場合、愛犬の体の中ではなにがしかの異変が起きています。
では、ウンチがいつもより細切れになっているだけで、あとは普段と変わらなかったとしたら、どうでしょうか。

ウンチの異変=胃腸に問題がある、とは限らない

ウンチがいつもと比べて柔らかいわけでもなく、固いわけでもない。
また、ウンチの色やニオイにも特に変化は見られない。
それなのに、1回の排便量がやたらと少なくなり、排便の体勢をとる回数が増えたとします。
こんなとき、やはり一番に考えてしまうのは胃腸に何か問題があるのではないか、ということではないでしょうか。

しかし、食欲はいつもと変わらずに旺盛だとしたら、胃腸以外のところに何か原因があるのかもしれません。

痛みでいきむことができないのかも?

たとえば肛門腺にばい菌が入ってしまった場合、いきむと痛みを感じてしまい、いきみきれずに細切れの便を頻繁にすることがあります。
この場合、肛門腺をしぼろうとしても、おそらくはひどく痛がるため、いつものようにしぼることはできません。

痛みがあるということは肛門腺にばい菌が入って腫れてしまっているため、抗生物質などを使わないと炎症がきちんと治らないのです。
思い当たったらすぐにかかりつけの動物病院に連れていって診察してもらいましょう。

また、ヘルニアなどによる腰の痛みがある場合にも、排便のために強くいきむことができないことがあります。
うちの犬はヘルニアになりやすい犬種ではない……と思い込んでいると、愛犬の腰痛に気づいてあげられないかもしれません。
どんな犬種であろうと、腰痛になる可能性はあります。
犬種に多くみられる病気の中にヘルニアや股関節形成不全などがあげられていなくても、それらの疾患にならないとは限らないのです。

もちろん、腰痛が起こる原因は内的要因だけではありません。
転倒や落下など、飼い主が気づかないときに外的要因によって腰を痛めてしまうこともあるのです。

現代の住宅はフローリングなどの滑りやすい床材が多く使われているため、犬にとっては危険がいっぱい。
もちろん階段の上り下りも、犬が四肢の関節や腰を痛める原因になります。
飼い主が思っている以上に、室内飼育の犬は意外なほど関節を痛めやすい環境で生活をしているのです。

ウンチの状態が変化したらまずは観察、そして動物病院へ

いずれにしろ、食事の内容を大きく変えたわけでもないのにウンチの状態に変化が見られた場合は、まずはしっかりと観察から始めましょう。
ウンチのかたさや色、ニオイ、異物の混入はもちろんのこと、排便しようとしている犬の様子、肛門付近の変化などもしっかりと見てあげてください。
そして、そのうで必ず動物病院で診察してもらうことをおすすめします。

もしも何も問題がなかったら、それでいいじゃありませんか。
一番怖いのは、おかしいなと思いながら見過ごしてしまったことで、愛犬の病気が悪化してしまうことです。