ワクチン注射やフィラリア予防薬は体調の良い日に
季節の変わり目には体調を崩しやすい――。
人間に対してよく言われる言葉ですよね。
実はこれ、犬にも当てはまります。
人間も犬も同じ哺乳類ですし、いまや犬たちは人間と同じ生活環境で暮らしているのですから、ある意味当たり前なのかもしれません。
春は注射や投薬の季節
春は犬の健康管理において、とても大切な季節です。
まずは狂犬病予防ワクチンの接種時期がくるからです。
そして、それからさほど間をあけずに、フィラリア予防薬の投薬が開始されることになるでしょう。
混合ワクチンの接種については、法律で義務付けられているわけではありませんので、接種の時期については個々でかなりばらけるとは思います。
しかし、フィラリア予防薬の投薬を開始するタイミングで、かかりつけの獣医さんに相談する飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そうなると、もしかしたらフィラリア予防薬と同時か、その翌月ぐらいのタイミングで、混合ワクチンを接種することになるかもしれません。
いずれにしても、比較的短い期間のあいだに、予防接種や投薬を重ねることになるのです。
予防薬や注射は体調を整えてから
予防薬や予防接種は病気にならないためにおこなうわけですが、だからといってどんな体調のときに実施してもいいというわけではありません。
予防接種は免疫抗体を作るために体内にウィルスを入れるわけですし、フィラリア予防薬は予防とは呼んでいても、実際は駆虫薬を体内に入れることで、ミクロフィラリア(フィラリアの子虫)がいた場合は殺虫しているわけです。
体調が万全のときに実施しないと、注射や投薬が体調不良の引き金を引きかねません。
春は体調がゆらぎやすい季節
春は人間と同様に、犬にも花粉症の症状が表れることがあります。
ところが、人間の花粉症のようにクシャミ、鼻水という症状がでることはあまり多くないため、つい見逃してしまいがちに。
体を部分的にかいていたり、お腹がいつもより緩くなるのも花粉症の症状である場合があります。
このように体の調子が不安定なときに、食欲があるから元気だという単純な判断をしてしまうと、予防接種や投薬で体調を崩してしまうかもしれません。
ワクチン接種やフィラリアの投薬を開始する前に、なにか少しでも体調に変化が見られる場合は、必ず獣医師にそのことを相談しておきましょう。
自分の仕事の都合だけでワクチン接種の日取りを決めてしまった結果、愛犬の体調が不安定にもかかわらず強行する飼い主さんが見受けられますが、なにかあってから後悔しても遅いことだけは間違いありません。
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