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ブリーダーが直販しているサイトで子犬を買う

この記事の目次

インターネットで子犬を探していると、
ブリーダーが直接自分のところの子犬を販売しているサイトと、
提携しているブリーダーの子犬を紹介する仲介サイトがあることに気がつきます。

「仲介」と「ブリーダー直販」だったらブリーダー直販がいいに決まっている!
と思われがちですが、必ずしもそうとは言えません。

ブリーダー直販にはブリーダー直販の、
仲介には仲介なりのメリットやデメリットがあるのです。

ブリーダー直販のメリット

ブリーダー本人が運営するサイトから子犬を購入するメリットは、
子犬個別の細かい特徴や、成長していく日々の様子がタイムリーにわかることです。

ブリーダーが自分でサイトを運営しているぐらいですから、
インターネットという媒体のことを理解しているため画像の撮り方が上手ですし、
場合によっては動画などの要求にも応えてくれるでしょう。

また、問い合わせや質問の答えは間を通さない分話しは早いですし、
その犬種に関しての知識は豊富ですから、専門的な説明をしてもらえる可能性もあります。

良いブリーダーのサイトを見つけることができたら、
飼育するうえでの相談など何かと心強いアドバイザーになるかもしれません。

ブリーダー直販のデメリット

デメリットとしては、購入する対象がそのブリーダーの犬舎にいる子犬だけになることです。

そんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、
このことが考えもしないトラブルに発展することがあります。

例えば、生まれた子犬はすべて飼い主が決まり、
あとはそれぞれの飼い主に引渡す日を待つだけとなった時、
そのうちの1匹のみがアンダーショット(上顎よりも下顎が長い状態)だと判明したとします。

代犬として同胎の子犬が渡せないこの状況では、
その子犬を決めた購入者はどどのような行動をとることになるでしょうか?

ブリーダー直販でトラブルに遭遇した場合は?

トラブルへの対応例
  1. 購入そのものをキャンセルして返金してもらう。
  2. アンダーショットでも予定通りその子犬を迎える。
  3. 同じ母犬、もしくは同犬種で別の母犬が子犬を産むまで待つ。
対応例その1

ブリーダーがキャンセルに応じて返金した場合は
金銭的なトラブルは避けられますが、
子犬探しを1からやり直さなければいけません。

対応例その2

アンダーショットの程度によっては
外見的に正常な噛み合わせとなんら遜色ないことも多く、
その場合は家庭の犬として飼う分には問題ありません。

ただし、遺伝の観点から繁殖に使うことは避けるべきです。
また、アンダーだから1~2万金額を値引きするという対応をとるブリーダーもいますが、
後々に矯正治療することになった場合1~2万では済みません。

対応例その3

次の出産まで気長に待てるかどうかは人によるでしょう。

ただし、メス犬の発情は年に1~3回程度ですし、
毎回妊娠に適した良い発情がくるとは限りません。

また、ブリーダーによっては発情がきても連続して子犬を産ませないこともあり、
その場合は待つ時間が年単位になるでしょう。

さらに言うなら、同じ父犬・母犬で組み合わせても
毎回同じような子犬が生まれるとは限りません。
母犬が違えばなおのことです。

上記は大きなトラブルがなく、
ブリーダーと飼い主の間で代替案が成立した場合の話です。

契約書に「生活に支障のないアンダーは保証しない」
という項目が記載されていたとしたら、
ブリーダーがキャンセルや子犬の変更に一切応じないこともあるのです。