ワイマラナーはオンとオフがはっきりしている
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ワイマラナーという犬種は、犬が苦手な人にとっては見た目の怖い犬ですが、
犬好きにとっては目が吸い寄せられるような美しさを持っています。
独特の光沢をもつグレーの毛色、琥珀色の瞳、流線型のボディにすらりとした四肢は
「貴族的な」という表現がぴったりの容貌をしています。
しかしその中味にはなかなか癖があり、
良い意味でも悪い意味でもワイマラナーは簡単な犬ではありません。
気質的に小さな子どもがいる家には向かない
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ワイマラナーは飼い主を深く愛する犬であり、
その愛情は時として独占欲につながることがあります。
そのため、小さな子どもはワイマラナーにとってライバルになりやすいため、
幼い子どもの情操教育のために犬を飼いたい、というような場合には
あまり適した犬種とは言えません。
当然個体差があることですから、すべてのワイマラナーが
小さな子どもとうまくやれないわけではありませんが、体格が大きく、
一瞬の衝動で威嚇行動にでてしまうことがあることを無視してはいけないのです。
被毛にはショートとロングがある
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ワイマラナーというと短毛のイメージが強いですが、長毛種もいます。
長毛というよりは中毛程度の毛が生えるのですが、
それだけでずいぶんと見た目の印象が違ってきます。
ワイマラナーのシャープな雰囲気が好きな人にとっては、
見た目がソフトになる分少し物足りないものを感じるかもしれませんが、
ロングはロングでまた違った美しさがあるのです。
特にシッポはふさふさとした毛が生えますので、
なかなかゴージャスに見えるでしょう。
性格的には、ショートよりもロングの方が
穏やかな個体が多いと言われることもありますが、
穏やかというよりもショートよりは気にしない、という方が近いような気もします。
それだけ、ショートは性格的に少し敏感なタイプが多いということでもあるのでしょう。
運動量は必要だが、ダラダラした時間も必要
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ワイマラナーは体力のある犬ですので、豊富な運動量を必要とします。
しかし、年中走り回っているかといえばそんなことはなく、
外ではタガが外れたように走りまくり、暴れまくるようなところがあっても、
家の中ではダラダラと過ごすことを好みます。
そのダラダラぶりはかなり気合が入っていて、
その場所からどきたくない場合には「起きろ」という飼い主の声は
聞こえないふりをするようなところがあります。
しかし、そのようなところがまたワイマラナーの魅力でもあるのでしょう。
胃捻転に注意
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ワイマラナーは胸の深い体型をしているため、
胃捻転を起こしやすい犬種の一つです。
意外なほどに丈夫な犬でもありますが、
日本国内においてのワイマラナーの頭数は多い方ではなく、
どうしても血が偏りやすくなりますから、
場合によってはマイナスの因子が濃く出てしまう可能性もあります。
そのため、突然死してしまうケースが稀に発生することもありますから、
動物病院での定期健診は必ず受けておきましょう。
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