MENU

シベリアンハスキーは頭の悪い犬ではない!

この記事の目次

かつて一大ブームになったあげく、
「飼いにくい!」と捨てられる犬が続出して、
さんざんな目にあったシベリアンハスキーです。

それもそのはずで、単なるブームに乗って
「青い目がカッコイイ!」という程度の感覚で飼った人達は、
シベリアンハスキーの性質を何一つ理解していなかったことでしょう。

シベリアンハスキーを他の犬と同じに括ってはいけない

ハスキーは頭が悪い、というイメージはまったくもって間違えています。
なぜなら、ハスキーの真価を他の犬種の場合と同じに考えても意味がないからです。

シベリアンハスキーはその昔、
極寒の地でエスキモー達と凍った大地の上で生活してきた犬でした。

獲物を求め、必要に応じて
エスキモーとともに移動しながら暮らしていたハスキーにとって、
帰巣本能はほとんど必要がなかったのでしょう。

「ハスキーはバカだから迷子になると帰れない」と言う人は何もわかっていません。

また、狭いテントの中でエスキモーと一緒に暮らしてきた歴史のおかげで、
ハスキーは人見知りをしにくい性質を獲得しました。

その結果、迷い込んだ先にすんなりと溶け込んでしまい、
帰ってこないのだという説もあるのです。

いずれにしても、シベリアンハスキーが歩んできた長い年月の上にある性質なのですから、
それを頭がいいの悪いのと判断することに何の意味があるのでしょうか?

寒くなければ能力を発揮できない

ハスキーは頭が悪いと言われてしまう原因の一つに、
日本の気候が合っていないということも考えられるでしょう。

もともとはシベリアという生半可ではない極寒の地で暮らしてきた犬です。
日本列島であれば、たとえ北海道であってもハスキー達にとっては暑いのかもしれません。

現に、カナダやアラスカ、北欧、シベリアなどに暮らすシベリアンハスキーの動きは、
日本に住むハスキーより野生的で、躍動感にあふれています。

私たちが温暖な日本から赤道直下の熱帯へ行けば、
暑さで頭がボーっとしてしまうのと同じなのかもしれません。

もちろん、生まれ育つうちにその土地の気候に馴染んでいくものですが、
DNAに刻まれた本来のポテンシャルを引き出すことができなかったとしても、
仕方がないのかもしれません。

ハスキーの懐っこい性格を伸ばしてほしい

雪のあまり降らない地域でハスキーを飼うのであれば、
人懐っこくて明るい性格を最大限に引き出してやれるようなつきあい方が望ましいでしょう。

人の中で暮らすことにふさわしい性格をしていますから、
間違っても一匹だけで庭の片隅ににポツン…、などという飼い方をしてはいけません。

抜け毛も多いため、きちんとケアをしなければ
あっという間にハスキーはバサバサの汚らしい犬になってしまいます。

ハスキーは家族の一員として愛情深く接することで、
その性格の良さが引き出してやれる犬
なのです。