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マルチーズは飼い主だけが大好きな犬

この記事の目次

マルチーズは一昔前にお座敷犬として人気のあった犬です。

お金持ちが純白の長いコートをなびかせたマルチーズを
抱っこしているイメージがありますが、決しておとなしいだけの犬ではなく、
愛嬌たっぷりの仕草と人間を思わせるような反応がなかなかおもしろい犬なのです。

飼い主にベッタリになりやすい犬

マルチーズはとても愛情深い犬ですが、
その愛情の向けられる先は万人というわけではなく、
どうも飼い主限定になることが多いようです。

他人に対しては強い警戒心を見せることもあるため、
時にはやかましい犬だと誤解されてしまうこともあります。

そのためマルチーズにふさわしい家庭は、
比較的飼い主と長い時間を一緒にすごすことができて、
なおかつあまりガチャガチャと騒がしくない環境
が望ましいといえるでしょう。

散歩はさほど必要としていない

飼い主のそばにいられれば幸せな犬ですから、過度の散歩や運動は必要ありません。

ちょっとしたお散歩のお供をさせたり、
家の中で遊ばせているだけでも運動量としては充分です。

そういった点と性格的な面を考えると、
お年寄りが飼うのに適した犬種なのかもしれません。

色素不足の個体が増えている

マルチーズは基本的に毛の色は白色だけです。
一応、レモンと呼ばれるちょっと黄色がかった色も許容はされていますが、
好ましいわけではありません。

そしてマルチーズはアルビノではありませんので、
毛の色は純白でもアイライン(目の周囲)、
鼻、唇、肉球に黒い色素がしっかりでている個体が望ましい
といえます。

しかし、白色毛色の犬だけで交配を重ねていると、
どうしても黒い色素が弱くなりがちです。
そのため、黒い色素の足りていない個体も見かけるようになりました。

なるべく色素のしっかりとした子犬を選ぶようにしたいところですが、
ショードッグでさえアイラインを黒く塗ったりしていることを考えると、
今後ますます色素の抜けた個体が増えてしまうのかもしれません。

短く毛をカットしたマルチーズはとても可愛い

マルチーズの光沢のあるシルキーな白い毛はとても美しいですが、
ショードッグのように長く伸ばそうと思ったら普通の生活をしていては絶対に不可能です。

細く柔らかい毛はすぐに毛切れしてしまいますから、
毛先を柔らかい紙で保護しておかないと美しく伸ばすことができません。

それより、一般の家庭においては適度に毛をカットして、
丸いつぶらな瞳や可愛らしい鼻の形を強調した方がよい
でしょう。

毛そのものはシングルコートのため抜け毛は少ないですし、体臭もきつくありません。

適度なシャンプーとカットにより、美しい白い毛を保つこと自体は
それほど難しくはないのです。

ただし、カットのしすぎで地肌が直射日光にあたらないように注意しなければいけません。

マルチーズに限らずですが、
白毛の犬は総じて皮膚が敏感になりやすいところがあるので注意が必要です。