歯が一本もなくなった犬は食べることができるのか?
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犬の歯にびっしりとついた歯石を放置すると、まず間違いなく歯周病が進行してしまいます。
その状態でさらに放置すると口が臭くなるどころの騒ぎでは済まず、
歯が抜け落ちてしまうでしょう。
その状態になってあわてて動物病院に駆け込む飼い主さんも少なくないのですが、
歯がグラグラになってしまったら、もう抜くしかありません。
グラグラになっているのは前歯だけで、奥歯は大丈夫!と油断していたら、
実は奥歯も深刻な状態になっていた、というケースも珍しくないのです。
こうなると、前歯どころか奥歯も抜く羽目になり、
犬の口の中にはほとんど歯が残らないことになるでしょう。
もしもそうなってしまった場合、犬は普通にご飯を食べられるのでしょうか?
もともと咀嚼にはほとんど使っていない
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結論から言えば、歯がなくなっても犬はご飯を食べることができます。
「でも、お粥状にしてあげなきゃいけないんでしょう?」
という声が聞こえてきそうですが、そんな必要はありません。
そもそも、私たち人間と違って
犬はあまり咀嚼をせずに飲み込んでしまう生き物です。
ですから、たとえ前歯も奥歯もなくなったとしても、
普通にドッグフードを食べ、今までと変わらずに消化して排泄できてしまうんですね。
できなくなることもある
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とは言え、歯が生えていたときと歯を失った後とで、
すべてが同じというわけではありません。
たとえば、犬用のガムなどを食べさせることは絶対に避けるべきです。
犬は今までと変わらずに喜ぶかもしれませんが、噛むことはできません。
ベロベロとねぶり続けることになるでしょう。
しかし引き千切ることができないため、
強引に飲み込もうとする危険性があるのです。
喉に詰まれば命の危険にさらされますし、仮に飲み込めたとしても
大きすぎて胃腸に大きな負担をかけることになるでしょう。
胃が刺激されて嘔吐し、吐き出すときに喉に詰まる可能性もあります。
犬が歯を失ったら、食べさせてもいいのは丸呑みしても問題のない大きさのものだけです。
歯周病を放っておくより歯抜けの方がいい
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そんな食生活になったら可哀想……。
などというくだらない理由で歯周病を放っておくことはさらに最悪です。
たとえ歯が一本もなくなってしまっても、普通に食事はできるのです。
一刻も早く歯周病の処置をしてあげましょう。
なにより恐ろしいのは歯周病菌が体中をめぐり、
ありとあらゆる病気のもとになってしまうこと。
歯周病菌のだす酸でアゴの骨が溶け、上顎から眼球に侵入して失明するかもしれません。
血流に乗った菌は心臓、肝臓、腎臓などを機能不全に陥らせてしまう可能性もあるのです。
歯周病にさせないことが一番。
しかし、かかってしまったら一刻も早く処置することが大切です。
それが早ければ早いほど、歯も失わなくて済むのですから。
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