メンタル的な理由で下痢をするほど、犬はデリケートな生き物
犬は比較的よく下痢をする生き物です。
もちろん個体差がありますので、子犬の頃からヨボヨボになって亡くなるまで
1回も下痢なんてしたことないわ!という鉄の胃腸を持つ子もいます。
その逆に、なにかといえばお腹がゆるんでしまう子も。
どうせならみんながみんなお腹が強い子でいてくれると
飼い主としては非常に楽なのですが、そううまくはいかないものです。
犬とは実はとてもデリケートな生き物
そもそも、下痢をするからにはそれなりに理由があります。
ウイルス感染、寄生虫、腫瘍、アレルギーなどが原因で下痢をしているのだとしたら、
その場合は速やかにそれなりの対処をしなければいけません。
しかし、そのような原因ではなくてもお腹がゆるみやすい体質の子はいます。
例えば精神的にストレスを感じた場合――。
雷が大嫌いな子は、雷の音に怯えることが多くなる夏場には、
通常よりお腹がゆるみやすくなります。
また、飼い主に叱られたことが原因で下痢をしてしまうこともあるぐらいですから、
犬というのは思ったよりデリケートな生き物なのです。
そんな犬ですから、新しいワンコを家に迎えたときなどは、
ショックのあまりお腹を壊してしまう子は珍しくありません。
ところが後輩ワンコの登場により、ただでさえパニックに陥っているというのに、
それがショックで下痢をしたことで「子犬にうつったら大変!」
などと病原菌扱いされた日にはもう、立場がないですよね。
飼い主というのは、案外不用意な態度で
飼い犬の心を傷つけてしまうことがあることに、
もっと気づかなければいけないのかもしれません。
愛犬の体質を知っておく
ともあれ、愛犬がどんな理由で下痢をしやすいのかは、
一緒に暮らしているとだんだんにわかってくるものです。
明らかに自分の愛犬はメンタルが弱いと感じたら、それなりの対処をしてあげましょう。
例えば、雷の音におびえてお腹を壊しやすい子の場合――。
音を完全に防ぐことは不可能ですから、
雷が鳴りそうな日には水を飲ませすぎないように、
あらかじめ気をつけておきましょう。
要は下痢を急加速させてしまう要因を出来る限り取り除いておくのです。
早め早めの対処として事前に整腸剤を飲ませておく、というのもいいかもしれません。
メンタル的な理由で下痢をしてしまう場合、
その原因となることに無理に慣れさせようとするのは
時として拷問と同じになることがあります。
特に雷や花火の音を怖がるのは本能に関わる部分ですから、
「この程度の音でビクビクするなんて」と
飼い主があからさまにガッカリした顔を見せることで、
なおさら犬の気持ちを追い詰めてしまうことになりかねません。
苦手なものは誰だって苦手なのです。
「なんで怖がるのよ」と追い詰めるより、必要以上に怯えないで済むように
「守ってやるから心配するな!」という頼もしい飼い主でいてあげましょう。
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