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ミニチュア・シュナウザーはテリアではない

この記事の目次

ミニチュアシュナウザーはアメリカンケネルクラブ(AKC)では
テリアグループに分類されていますが、その歴史の中でテリアは全く入っていません。

ジャパンケネルクラブ(JKC)においても使役犬のグループに入っているのに、
なぜかミニチュアシュナウザーはテリアの仲間なので
シツケがしづらいという誤ったイメージを持つ人が多くみられます。

犬種を説明したサイトでもミニチュアシュナウザーを
「テリアの気質を持った犬」などと説明しているところがありますから、
ずいぶんと誤解が広まっているようです。

ミニチュアシュナウザーの性格

ミニチュアシュナウザーがテリアの仲間と誤解されることの一つに、
性格的な面があるのかもしれません。

確かにかなり頑固なところはありますが、テリアとは明らかに違うと感じる面は、
ミニチュアシュナウザーが飼い主の顔色や空気をかなり気にして行動する点です。

とにかく寂しさが苦手で、
家族が集まっていたらミニチュアシュナウザーは
その真ん中にいないと気が済みません。

ダメだと言ったところで無理矢理視界に入ってくるほど
甘えん坊の性格をしています。

テリアだからシツケにくいという先入観をなくして接すると、
実に家庭犬にふさわしい性格の持ち主であり、
さらには驚くほど訓練性能の良い犬であることに気がつくでしょう。

毛色によって毛質がまるで違う

ミニチュアシュナウザーといえば、
眉毛と口の周りの毛を伸ばした独特のスタイルが有名です。

あのスタイルを格好良く決めるために
ミニチュアシュナウザーの粗毛は最適ですが、
すべての毛色が粗毛なわけではありません。

ミニチュアシュナウザーの毛色には
ソルト&ペッパーと呼ばれるホワイトとグレーの混ざったもの、
ブラック、ブラック&シルバー、ホワイトがありますが、
この中でホワイトの毛質は粗毛とは明らかに質が違います。

かなり柔らかめの毛質をしているため毛玉ができやすく、
シュナウザーカットをしても他の色ほどボリュームがでません。

毛を硬くするためにストリッピングをしても、
ホワイトは他の色のように硬い毛が生えてきませんので、
可哀想ですからバリカンかハサミでカットした方がよいでしょう。

シュナウザーカットを楽しむのであればホワイト以外を選ぶべきですが、
容姿の可愛らしさではホワイトはずば抜けたものがあるため、

シュナウザーを選ぶのであれば
自分はどういうタイプの犬を求めているのか
事前によく考えることをおすすめします。

水をよく飲む犬種

ミニチュアシュナウザーは、小型犬の中ではとにかくよく水を飲みます。

これは体質的に尿道結石になりやすいため、
本能的に水をたくさん飲むことで結石を流そうとしているからなのかもしれません。

ピチャピチャなどというレベルではなく、
まさにゴクゴク飲むような勢いがありますから、
ミニチュアシュナウザーと別の犬種を多頭飼育している場合は、
シュナウザーがお水を飲みつくしてしまわないよう、気をつけた方がよいでしょう。

水を多く飲むのですから、当然オシッコもそれだけ多くします。
しかし、トイレのシツケはよく入る犬種なので、
オシッコの回数が多くても心配はいりません。