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犬がゴキブリを食べた!体に悪影響はある?

この記事の目次

犬や猫は好きだけど、虫は大嫌い!という飼い主さん。
けっこう多いのではないでしょうか。

自分に害があろうとなかろうと、できれば虫とはあまり係わり合いになりたくない――。

ところが、犬たちはそんな飼い主をあざ笑うかのように、虫をパクリと食べたりします。

まあ、私たち日本人も地域によっては虫を食べますよね。
イナゴだったり蜂の子だったりザザムシだったり……。

同じ雑食動物とはいえ、私たち人間より肉食獣に近い犬たちが、タンパク源として虫を食べるのはある意味当たり前の行為なのかもしれません。

しかし、です。
どんなに虫がタンパク源として有効だったとしても、 絶対に食べさせたくない虫がいますよね。

そう――、ゴキブリです。

犬はゴキブリを食べるのか?

そもそも、犬はゴキブリを食べるのでしょうか?
結論から言えば、食べてしまうことはあります。

おいしいから、というより、 動いている虫にとっさに反応して口に入れてしまう、という感じでしょうか。

つまり、そこはイナゴだろうがゴキブリだろうが、 理屈は同じというわけですね。

ヌイグルミのように可愛らしい容姿の小型犬が、 ゴキブリを食べてしまうことだって普通に起こりうることです。

もちろん、見た目としてはかなりシュールなものがありますが……。

寄生虫やウィルスに感染する!?

まあ、見た目のグロさは別にして、 犬がゴキブリを食べてしまった場合、心配になることがありますよね。

まず第一に、ゴキブリから寄生虫やウィルスに感染するのではないか、 と心配になるのではないでしょうか。

こちらも結論から言ってしまえば、 その確率はかなり低いと見てよさそうです。

その根拠としては、ゴキブリを口にしてしまう犬は数多くいても、そこから寄生虫やなにがしかのウィルスに感染した、というケースがほとんど聞かれないからです。

とはいえ、心配になるのは飼い主の心理として仕方のないこと。

気になったら動物病院で検査をしてもらい、異常がないことを確認することがベストではないでしょうか。

殺虫剤で死んだゴキブリを口にしたら?

犬が口にするゴキブリが、必ずしも生きているとは限りません。
殺虫剤やホウ酸団子などで死亡したゴキブリを口にすることもあるでしょう。

この場合、寄生虫やウィルス感染の心配に加えて、 殺虫剤の有毒な成分が犬の体に悪影響を与えるのではないか、 と二重に心配になりますよね。

基本的に、殺虫剤に含まれるピレスロイド、イミプロトリンなどの殺虫成分は、虫にとっては強い毒ですが哺乳類には影響が少ないとされています。

また、ホウ酸団子に含まれるホウ酸塩についても、ゴキブリが食べた量を犬が摂取しても致死量にはまったく届きません。

もちろんホウ酸団子をまるごと食べてしまったら一刻も早く処置する必要がありますが、 ホウ酸団子で死んだゴキブリを口にしたぐらいなら、まず影響はでないと考えてよさそうです。

とはいえ、この場合も気になって不安を募らせるぐらいなら、かかりつけの病院で診てもらいましょう。

日頃からゴキブリが発生しない環境づくりを

どんな形にせよ、 愛犬がゴキブリを口にしないに越したことはありません。
そのためには、日頃からゴキブリの駆除を徹底することが一番です。

もともと家の中にいなければ、 ゴキブリを食べたらどうしようと心配する必要もないわけですよね。

とはいえ、愛犬がどこでゴキブリに遭遇するかはわかりません。

もしも食べてしまったら体調をしっかりと観察し、何か気になることがあったらすぐにかかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。

基本的には犬の強力な胃酸にかかればゴキブリは体に悪影響を及ぼすことなく排泄されるはずですが、 飼い主が心配しすぎることで犬の精神面に悪い影響を与えるぐらいなら、 診察してもらったほうがずっと建設的。

なんでもないと確認できたら、あとは笑い話にすればいいだけのことです。