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天然由来の保存料も100%安全なわけではない

この記事の目次

ドッグフードの原材料に使われている、添加物のことが気になりませんか?
添加物と一口にいっても、保存料だけではありません。

原材料の栄養バランスを補填するための
ビタミンやミネラル類も添加物ですし、
着色料や香料も添加物です。

ここでは、その中でも
添加物の代表選手「保存料」について考えてみたいと思います。

危険性の高い合成保存料

合成保存料・酸化防止剤として悪名高いところでは、
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキン
が有名です。

もちろんこの3種類の他にも避けたい合成保存料はありますが、
とにかくまずこの3種類は頭に叩き込んでおいた方がよさそうです。

その他にもよく見かけるところでは
プロピレングリコールという保湿剤もなかなか恐ろしいものです。

犬はまだいいとして、猫が口にすると
赤血球が破壊されてしまう
そうですから、シャレになりません。

プロピレングリコールは保湿剤なので、
半生タイプのフードやおやつなどによく使われています。

家の中を見回してみれば私たち人間の食品だけでなく、
歯磨き粉や化粧品など、実に多くの製品に使われていることに気がつくでしょう。

愛犬のために安全で安心なドッグフードを見つけようと奮闘している間にも、
私たち人間こそが危険な添加物をジャンジャン体内に取り込んでいるのかもしれません。

天然由来の保存料なら安全?

合成保存料が危険だという認識が高まるにつれ、
増えてきたのが「天然由来の保存料」と記載されているものです。

アスコルビン酸(ビタミンC)、クエン酸、トコフェロール(ビタミンE)、
ミックストコフェロール(ミックスビタミンE)、緑茶抽出物(カテキン)、
ローズマリー抽出物……などなど、
こちらも多種多様になりつつあります。

天然由来の保存料の名前を見ていると、あることに気がつきませんか?
そう、比較的馴染みのある名前なんですね。

アスコルビン酸といわれてピンとこなくても、
ビタミンCといえば誰でも「ああ、あれか」と想像がつくのではないでしょうか。

同様にクエン酸といえば柑橘類に含まれる酸っぱい成分ですし、
トコフェロールに馴染みがなくてもビタミンEと言い換えれば、
体に良さそうな気さえしてくることでしょう。

完全に無添加を謳っているプレミアムフードは別として、
合成保存料不使用とされているプレミアムフードの多くは、
上記のような天然由来の保存料が使用されています。


そこから考えても、合成保存料に比べると
安全性が高いことは間違いありませんが、
だからといって「完全に無害」なのかと問われれば、
残念ながらそうではありません。


例えばローズマリーや緑茶など植物成分を抽出するとしたら、
エタノールやアセトンといった有機溶剤を使うことになるでしょう。
となると、有機溶剤がアレルゲンとなる可能性はあるわけです。

また、犬の体はビタミンCやビタミンEの過剰摂取により、
体調不良を起こすこともある
のです。

とはいえ、まったく保存料を使用しないで品質が劣化したドッグフードほど、
犬の健康に悪影響を与えるものはありません。


天然由来だからと闇雲に無害なものだと思い込むのではなく、
原材料を冷静な目で見る判断力を養うことが大切なのではないでしょうか。