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ペットショップで子犬を抱っこする

この記事の目次

ペットショップで子犬をながめていると、
その可愛らしさについほだされてしまいそうになります。

飼おうかな…という気持ちが少しでもある場合、
その背中を押してしまうものは何だと思いますか?
それは、子犬を抱っこすることです。

子犬を抱っこしてみますか?と聞かれたら

「飼おうか、どうしようか」と迷っている時に
店員から「抱っこしてみますか?」と聞かれたら、
大概の人はつい「はい」と返事をしてしまうのではないでしょうか。

しかし、安易に抱っこをする前に、そのペットショップが
きちんと衛生管理をしているかどうか確認するべきです。

子犬を簡単にさわらせる店

もし、抱っこの前に何の消毒もせずに子犬を客にさわらせたとしたら、
その店で購入することは止めておいた方がよい
でしょう。

もちろん、消毒するのはあなたであって子犬ではありません。
なぜならペットショップで展示販売されている子犬のほとんどは、
体の免疫が出来上がっていないからです。

つまりウィルス感染に対して無防備な状態でありながら、
消毒せずに平気で客に抱っこさせるような店は、
間違いなく店全体の衛生管理が徹底していません。

本来、衛生面を考えたら客から抱っこをしたいと要望されても
断ってもいいくらいです。

しかし、商売である以上それは難しく、
むしろ「抱っこさせてしまえばこっちのもの」というのが
ペットショップ共通の認識でもあります。

雑な消毒ではダメ!

子犬を抱っこさせる前に、どの程度の消毒をするかでも
その店の衛生管理について推測することができます。

例えば、アルコールでちょこちょこっと手のひらを拭く程度
消毒と呼ぶ店もあります。

もちろんアルコールで除菌はできるのですが、
子犬が感染すると最悪の場合死に至るウィルスの中には
アルコールでは効果のないものがいくつもあります。

また、各種ウィルスに効果のある消毒液に浸して絞ったと説明しながらも、
どう見ても濡れた雑巾のような不潔なタオルを使いまわしする店もありますが、
こんなやり方をまともな消毒とは呼びません。

面倒だと思うほどの準備をする店の方が安心

本来、子犬のウィルス感染を完全に防ぐためには
かなり神経質にならなければいけません。

なぜなら、ペットショップにくる客というのは
ほとんどの場合が動物好きで、
すでになんらかの動物を飼っているケースが多いからです。

もしかしたら、ペットショップのはしごをしているかもしれません。

つまり、ペットショップにとって客は
子犬を買ってくれる大事な相手であると同時に、
ウィルスの運び屋でもあるのです。

そのため、本気で店内の衛生管理を徹底するのであれば、
子犬を抱っこする客の手を消毒するのはもちろんのこと、
着ている衣服と子犬が直接接触しないように
エプロンや割烹着などをつけてもらうことが望ましいわけです。

特に犬を飼っている人が子犬を抱く時は要注意です。
飼っている犬の唾液や尿・糞が手や衣服などについているかもしれません。

「うちの犬は汚くないし、病気にもなっていない!」と
憤る人がいますが、それは認識が間違っています。

たとえ飼っている犬の体内にウィルスが入ったとしても、
すでに抗体を持っているから発症していないだけ
です。

そのため、「ご自宅でワンちゃんを飼われてますか?」
「ここに来る前にどこかで犬に触ってきましたか?」
「違うペットショップに立ち寄ってから来ていませんか?」
という質問もせずにいきなり子犬を抱っこさせるペットショップは、
要注意
と考えた方がよいでしょう。