犬の肘にカチカチのタコができた!
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大型犬の飼い主さん、愛犬の肘にタコはできていませんか?
肘タコは大型犬に多くみられますが、中型犬にもできることがあります。
小型犬にあまりみられないのは、おそらく体重が軽いことと、
飼い主に抱っこをされる機会が中・大型犬に比べると多く、
地面や床の上で伏せる回数が少ないからなのでしょう。
硬い地面や床がタコを作る
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フローリングの床やコンクリートなどの固い床に日頃から寝転んでいると、
だんだん前足の肘の部分(伏せをしたときに地面と接する部分)の毛がはげてきます。
それが続くと皮膚がどんどん角質化して、気がつくと立派な肘タコに。
これは短毛のラブラドール・レトリーバーだろうが、
長毛のゴールデン・レトリーバーだろうが、
ついでに言うならダブルコートのジャーマンシェパードであろうが、
なんら変わりはありません。
毛足が長くても短くても、みんな似たような部分にタコができるのです。
タコができたから足を痛がるというより、こすれて痛くなるのを繰り返すうちに、
いつの間にか皮膚がタコ化した、ということなのでしょう。
つまり、完全にタコと化してしまう前は、程度の差こそあれ、
肘がこすれて痛がったり痒がったりしていたはずなのです。
早い段階で気がついていたら、
タコになる前になんとか防ぐことができたかもしれません。
しかし、象の皮膚のようになってしまったら、完全に元に戻すことは難しいでしょう。
タコを作らない犬の生活とは?
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大型犬の多くは同じような場所に肘タコができています。
かといって、全部が全部というわけではないんですね。
では、シニアになってもタコができていない大型犬は、
いったいどんな生活を送っているのでしょうか?
一般家庭で飼育されている、肘タコのない八歳のゴールデン・レトリーバー。
この犬は、寝るときは必ずクッションの効いた寝床で寝かせ、
地面が硬い場所では出来るだけ伏せをさせないように
飼い主さんは常日頃から気をつけているそうです。
どうしても固い床の場所で過ごさなければいけないときは、
長袖の洋服を着せているとか。
要するに、肘が直接硬い床にこすれないようにしているそうなんですね。
その結果、わずかに肘の部分に毛が薄くなりかけたところはあるものの、
顕著なタコは今のところ作らずに済んでいるそうです。
つまり、愛犬に肘タコを作りたくなかったら、
とにかく肘がこすれないように気をつけてあげるしかないんですね。
早めに対処、やりすぎは禁物
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皮膚がこすれて赤くなっている……。
この程度で気がついてあげられたら、回復させることは可能です。
とにかく硬い場所で寝転がらせない、
寝転がらせるときは肘の部分をなんらかの方法でカバーする、
これしか方法はありません。
幸いにも大型犬の多くは人間用のシャツが着られてしまいます。
長袖Tシャツやトレーナーなどを利用して、
肘をカバーするだけでもかなりタコ化を防ぐことはできるでしょう。
なかには愛犬の前足の肘の部分に
サポーターをはめてしまう飼い主さんもいるようです。
確かに肘はカバーできると思いますが、
犬のスムーズな動きを妨げているかもしれません。
せっかくタコ化が防げても、それが犬のストレスになってしまったら、
もともこもないですよね。
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