納豆は栄養&機能性成分が豊富な犬にもOKの食材
愛犬の食事を手作りしていると、「あれは食べさせても大丈夫だろうか?」「これは犬が食べてもいんだっけ?」と悩むことがあります。
人間の食材としては栄養満点だからといって、犬にもOKとは限りません。
使う前に必ず犬の体にとって害のない食品であることを、しっかり確認する必要があります。
さて、犬の食事を作っていると、「これ、食べさせてもいいんだっけ?」と一度は考えてしまう体に良さそうな食材といえば――。
それは、納豆です。
納豆はリーズナブルで栄養豊富な食材
結論から言ってしまうと、納豆は犬に食べさせても大丈夫です。
もちろん、わざわざ書くまでもありませんが、大豆アレルギーのある犬は避けてください。
まあ、大豆アレルギーがなかったとしても、大盛で食べさせるような食材ではありませんが……。
食事に少しだけ加えることで、栄養を補完するための食品、という位置づけが正しいのではないでしょうか。
とにかく、大豆アレルギーがないのであれば、納豆は犬の手作り食にとって非常にありがたい食材です。
ものすごく栄養豊富でありながら、価格が安いのがなんといってもありがたいところではないでしょうか。
犬の手作り食は、もしもお金をかけ放題なら、食材の組み合わせに悩むことはないのかもしれません。
大変なのは、いろいろな食材を組み合わせることで栄養のバランスを整えつつ、家計が圧迫されない程度に原材料費をおさえること。
そういう点から考えても、納豆は本当に優秀食材といえるのではないでしょうか。
納豆に含まれる栄養と機能性成分
そんな納豆ですが、栄養価の面から見てみると、ほとんど完全食品と呼んでも差し支えないぐらいに栄養豊富です。
メジャーな栄養素で含まれていないのは、ビタミンA、C、Dぐらいではないでしょうか。
逆に言うなら、それ以外は豊富に含まれている優秀食材です。
しかし、納豆を犬の食材に使ううえで注目したいのは、栄養より含まれている成分。
栄養も豊富ですが、納豆に含まれている機能性成分はさらにスゴイんです。
ナットウキナーゼ、大豆サポニン、大豆イソフラボン、ポリアミン、ポリグルタミン酸、ジピコリン酸という、一つ一つでコラムが1本書けてしまいそうなほど、優れた成分のオンパレード。
そして、なんと言っても忘れてはいけないのが納豆菌の存在ではないでしょうか。
納豆に含まれている機能性成分は抗酸化作用、血液サラサラ、新陳代謝の促進、腸内環境の改善などなど、これでもかというほど魅力的な効果が期待できるものばかりなんです。
犬に納豆を食べさせるときに注意すること
前述したとおり、いくら納豆が栄養豊富かつ機能性成分豊富だとしても、大量に食べさせたからといって効果が倍増するわけではありません。
どんなに素晴らしい成分が含まれた食べ物であろうと、適量を食べてこそ効果が期待できるものであり、食べさせすぎはデメリットのほうが多くなってしまいます。
それは納豆も然り。
適量である「ほんの少し」を手作り食に加えることで、初めて犬の体への良い影響が期待できるのです。
犬に食べさせてもいい納豆の目安
小型犬……1食に対し1さじ1杯
中型犬……1食に対し小さじ2杯
大型犬……1食に対し大さじ1杯(小さじ3杯)
せいぜいこの程度にとどめておかないと、食物繊維の摂り過ぎでかえってお腹の調子を崩すことにもなりかねません。
また、食べ過ぎると血中のカリウム濃度にも影響を与えてしまうことになり、せかっくの栄養や機能性成分の効果が台無しになってしまいます。
とにかく適量を守ってこその納豆なわけですが、食事に加える際は必ずこまかく刻むか、もしくはすりつぶしてから使ってください。
ひきわり納豆だとしても、さらに細かくしたほうが消化がしやすくなるのは間違いありません。
とはいえ、納豆を刻んだりすりつぶしたりすると、ネバネバが凄まじいことになりますよね。
このネバネバはムチンとポリグルタミン酸という、胃腸の粘膜を保護する成分なのですが、この粘り気を嫌がって犬が食べないおそれもあります。
そんなときはヨーグルトと混ぜ合わせると、比較的喜んで食べてくれることが多かったです。
せっかく納豆を犬の手作り食に使うなら、ぜひともネバネバごと食べさせたいものですよね。
納豆に味付けは必要なし!
当たり前のことですが、納豆を犬に食べさせる場合は、カラシもネギもタレも絶対に混ぜてはいけません。
こんなことはあえて書く必要もないとは思いましたが、念のため……。
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