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柴犬は日本の気候風土によく合っている

この記事の目次

日本人にとっては一番馴染み深いのが柴犬ではないでしょうか。

小型でもきびきびとした体の動きと頭の良さは抜群で、
日本の気候風土にもよく合っていて
最も飼いやすい犬
だと言っても過言ではありません。

現代の柴犬はごちゃまぜ

柴犬には信州柴、美濃柴、山陰柴の三種類がありましたが、
第二次世界大戦の影響や、その後のジステンバーの大流行により、
絶滅を防ぐために強い柴犬が作られた結果、
現在の柴犬はそれらがミックスされた強化版です。

時々、あえて純粋な美濃柴を飼いたいなどと言って探す人を見かけますが、
何か目的がない限りはそのメリットがよくわかりません。

なぜなら、骨格の強度や体質など、
現代の柴犬は三種の欠点を補った完成形をしているからです。

孤独に強い犬

子犬の頃からの育て方にもよりますので、
飼い主がいないと夜も日も明けない柴犬も存在するかもしれませんが、
柴犬というのは基本的には独りの時間も愛することができる精神の強い犬です。

そのため、常にベッタリする必要がない分、お留守番の多い家庭にも向いています。

一人暮らしで犬を飼いたいのであれば、留守番が苦手な犬種を選ぶより、
柴犬のような犬を選んだ方が安心ではないでしょうか。

体は小さくても屋外飼育、室内飼育のどちらもいける犬ですから、
かなり応用がきくタイプの犬種であることは間違いありません。

柴犬の健康管理

アンダーコートがしっかり生えている犬ですから、
抜け毛の量はかなりのものがあります。


そのため、こまめなブラッシングをしておかないと
抜け毛が浮き上がってきてしまいますから、
スリッカーブラシなどを用いた手入れが必要です。

犬種特有の大きな病気などはあまりありませんが、
皮膚の状態には気をつけていた方がよいでしょう。

柴犬はあまりにも栄養価の高すぎる食事をさせていると、
皮膚病になりやすい傾向があります。

粗食で生きてきた日本の古い犬達のDNAがなせる業なのかもしれません。

現在市販されているドッグフードの多くは
西洋犬種をターゲットにした栄養配分になっていることが多いため、
皮膚の状態や糞をよく観察して、
栄養過多になっていないかを見極めた方がよい
でしょう。

豆柴は邪道

柴犬には柴犬に適した体高や体重があるにもかかわらず、
極小の柴犬を「豆柴」などと呼んでありがたがる傾向があります。

日本犬保存会では豆柴を認めておらず、
それはその存在がまともではないことを意味しているのです。


そのため、ティーカッププードルなどと同じノリで
小さくて可愛い豆柴を欲しがると、大きな後悔をすることになるかもしれません。

豆柴として販売されている子犬の中には成長途中で突然死したり、
成長した後も異常に警戒心の強い個体がいて、
精神的に不安定な面を見せる
ことが頻発しています。

また、豆柴だったはずが成長してみたら普通の柴犬と同じサイズになる、
ということもよくあります
から、そうなると普通の柴犬を
無駄に高い値段で購入したことになるわけです。

柴犬はヌイグルミ感覚で飼うのではなく、
その強い気質や頑丈な体、環境への適応性などを
きちんと評価したうえで選ぶべき犬種なのです。