軽はずみな獣医に関わると犬も人も不幸
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犬を飼ったら、必ずお世話になるのは動物病院(獣医)です。
たとえ生涯病気やケガをしなかったとしても、
伝染病予防ワクチンの接種やフィラリア予防のために、
年に1~2回は訪れることになるでしょう。
自治体保健所による狂犬病予防ワクチンの集合注射に行けなかった場合には、
動物病院で接種してもらうことになりますので、
いずれにしてもまともに飼育してれば
一度も獣医にかからない犬は、そうはいないはずです。
動物病院の質には差がある
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ペットブームといわれて久しい現在、
動物病院もそれに合わせるようにかなり数を増やしました。
家のすぐ近所に動物病院があれば安心ではありますが、
その質についてはかなりの差があることは否めません。
同じ検査や投薬であってもその料金が病院によってまちまちなのは、
設備や人件費などそれぞれの病院で採算が取れるラインに違いがある以上、
ある程度は仕方のないことなのでしょう。
例えばCTやMRIを所有する病院と、古いレントゲンのみの病院では、
患者(患畜)一匹に載せる料金に差がでても不思議はありません。
しかし問題は、獣医師のもつ知識や技術だけではありません。
自分が診察しているのは家族の一員として大切にされている動物である、
という意識の部分であり、そのレベルまでが病院によってかなり差があるのです。
獣医師の持つ役割
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獣医師は患畜の病気やケガを直すための診察、施術、投薬をしたり、
予防のための指導をすることが主な仕事なわけですが、
もう一つ重要な役割を担っています。
それは、飼い主への適切な指導です。
通常の場合、飼い主には獣医学的な知識は皆無に等しく、
獣医師に言われたことを鵜呑みにするしかありません。
つまり、獣医師の言葉というのは
飼い主にとってはかなり重みのあるものであり、
おそらくは獣医師が考えている以上に
飼い主というのはその言葉に振り回されてしまうのです。
後々の責任回避をしている?
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例えば、飼っている犬が時々痙攣のような症状を起こしたとします。
動物病院で診察してもらい、検査をした結果
特にこれという病気が見つからなかった時に、
獣医師が以下のように発言したとします。
「遺伝的なものかもしれません。
信頼できるブリーダーから買いましたか?ペットショップ?
うーん、それは変なのをつかまされちゃったかもしれませんね」
この瞬間から、飼い主はペットショップにだまされて
遺伝病のある犬を高額で買わされた、という被害者意識を持つことになるでしょう。
しかし、遺伝病というのは
こんなふうにして簡単に判断できるものなのでしょうか?
その犬の両親犬や祖父母犬、そして兄弟姉妹にも
同じ症状の犬が複数いたとしたら、
なんらかの遺伝的な要因かもしれない、と疑いを持つことはできるでしょう。
しかし、それらが不明である、
こんな時点で獣医師がそのことを口にする理由は何なのでしょうか。
原因を特定できなかったことへの言い訳なのでしょうか?
それとも後々症状が悪化した時に
自分の診断ミスではないと責任を回避するための、
伏線のつもりなのでしょうか?
飼い主が「もしかしたら自分は変な犬をつかまされて
損をしたかもしれない」と思ってしまうことに、
良いことなど一つもありません。
本当に遺伝病であり、ペットショップの責任問題うんぬんというのは
獣医師がこの時点で軽々しく結論付けることではなく、
すべきことはその犬の健康が損なわれないように、
飼い主にきちんとしたケアや観察の意識を持たせることではないでしょうか。
しかし、残念ながらそういう感覚の欠落した獣医師が少なからずいますので、
良い動物病院を見つけるためには、家から遠いか近いかだけで判断してはいけないのです。
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