犬の体調に合わせて食物繊維を使い分けよう
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手作りご飯を作り慣れてくると、五大栄養素――
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルのバランスについては、
なんとなくわかってきますよね。
ある程度食材の組み合わせができるようになったら、さらにもう一工夫してみましょう。
犬の体調に合わせて食材を変更する
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野菜にはセルロースという硬い細胞壁があり、
これは肉食動物に近い内臓を持つ犬にとっては消化のできないものです。
いわゆる食物繊維と呼ばれるものですが、手作りご飯においては
このセルロースをどのように処理するのかが、とても重要になります。
そのまま野菜を単純に加えても、
セルロースという強固な細胞壁に守られた栄養素は
吸収されないまま体外に排出されてしまうからですね。
そしてこのセルロースですが、弱った腸にしてみると
あまりありがたいものではありません。
下痢などをしている時には
食物繊維を積極的に摂った方が便が固まるような気がしてしまいますが、
残念ながら腸にとってはかなりの負担となるのです。
そんな時は食物繊維の種類をセルロースだけではなく、
ペクチンも含む食材に変更した方が腸に負担がかかりにくくなります。
ペクチンってなに?
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ペクチンとは野菜や果物に含まれる水溶性の食物繊維で、
有害ミネラル(重金属など)や添加物などの化学物質を
包み込んで排出する作用があります。
ペクチンが多く含まれる食材の代表としては
リンゴやバナナ、ニンジンなどがあげられるでしょうか。
なんとなく消化しやすいイメージのある食材ばかりですよね。
もしピンとこない場合は、セルロースをたくさん含んでいるゴボウより、
ペクチンも含むリンゴの方が具合が悪い時にも食べやすい、
と考えればわかりやすいのではないでしょうか。
食物繊維=お腹のためになる食材ととらえてしまいがちですが、
種類を選ばないと場合によっては
お腹を刺激して余計に辛い状態にしてしまうこともあるのです。
お腹が敏感になる季節は要注意!
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お腹の調子が悪くなっている時は、
定番の野菜をいったん中止して一時的にリンゴやバナナに変更するなどし、
敏感になっているお腹に優しい食材を選んだ方が安全です。
また、特にお腹の調子は崩していなかったとしても、
季節の変わり目などの体調に変化が生じやすい時期は、
あらかじめお腹に優しい食材に変更することで
体調が管理しやすくなることもあるでしょう。
ところでお腹のためにペクチン系の食材を使う場合にも、
さらに消化がよくなる工夫を忘れてはいけません。
リンゴであればすりおろしたり、バナナならつぶしてペースト状にするなどして、
とにかく犬の胃腸を通過していく過程で
極力負担にならないための一手間をかけることが大事です。
このような体調の変化にフォーカスした食材選びができるようになると、
手作り食のメリットはさらに活かせるようになるのではないでしょうか。
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