犬へのご褒美はオヤツだけじゃない!
愛犬へのご褒美には、何をあげていますか?
「大好物の食べ物」は、確実に答えの上位にあがってくることでしょう。
おそらくは、第一位ですよね。
犬用のオヤツにしろ、果物や野菜にしろ、犬が喜ぶ食べ物は当然のことながら、良いご褒美になります。
もちろん与える量やタイミングには注意しなければいけませんが、飼い主から愛犬へ「よくできたね」と伝えるためのツールとしては、申し分のないものの一つではないでしょうか。
ところで、愛犬へのご褒美には、大好物の食べ物以外にも種類があります。
それは、どんなものだと思いますか?
飼い主の行動がご褒美
ご褒美として食べ物を選びがちなのは、それがとてもわかりやすいからです。
誰にとってわかりやすいのかといえば、実はこれ、「犬にとって」というより、「飼い主にとって」わかりやすいのかもしれません。
犬が何か自分の期待に答えてくれた。
嬉しい。
その気持ちを伝えるのにどうすればいいか。
そこで、好物の食べ物を与えるわけですよね。
もちろん、好物を食べることができるのですから、犬だって嬉しいのは間違いありません。
しかし、犬が喜ぶのはなにも食べ物をもらったときばかりではありません。
飼い主さんが満面の笑みで褒めてくれた瞬間、犬の多くはとても喜びます。
飼い主さんが楽しく遊びにつきあってくれたら、犬の多くはとても喜びます。
そうなんですね。
飼い主の行動そのものが、好物の食べ物と同様に、犬にとっては立派なご褒美になるのです。
緊張からの解放
さらにもう一つ、愛犬へのご褒美になるものがあります。
それは、緊張状態から解放されることです。
これだけだと、なんのことやらわかりにくいですよね。
たとえば、爪切りをしたとします。
犬は本来爪を触られることを嫌がる生き物ですから、たとえ嫌がって暴れなかったとしても、精神的には緊張を強いられている状態です。
無事に爪を切ることができたら、爪切り終了の合図ははっきりと示してあげましょう。
つまりは、緊張状態から一気に解放してあげるんですね。
意外なことに、これがご褒美になるのです。
「はい、終わったよ。おりこうさん!」と満面の笑みで褒めてから体を自由にしてあげることで、犬は最高の解放感を得ることができるでしょう。
ご褒美は使い分けが大事
ご褒美といえば毎回コレ、と決めてしまうより、その時その時によって使い分けるほうが、より嬉しさが増すのかもしれません。
たとえば、「お座り」「お手」「伏せ」などのように、コマンドを出してすぐに実行しなければいけないトレーニングのときのご褒美は「食べ物」が向いています。
同じようなコマンドのトレーニングであっても、「待て」のようにある程度の時間を要するような場合は、きっちりと制限時間を待ちきることができたら、終了とともに愛犬の大好きな遊びをご褒美にすれば、飼い主さんと遊べて嬉しくなり、さらには解放感も得ることができて二重に喜べるシチュエーションとなるでしょう。
そして、グルーミングや爪切り、肛門腺絞りのように一定時間犬が自由に動けないように拘束した後は、飼い主さんによる解放の合図と笑顔。
こんなふうにご褒美を使い分けることで、愛犬をもっともっとやる気にさせることができるかもしれませんよ!
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