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ハート型の肉球は奇形!?

この記事の目次

愛犬の肉球をまじまじと見たことがありますか?
基本的に犬の肉球は5つのブロックで構成されています。

おにぎり型の上に4つの縦長の楕円が並んでいるようなイメージ、
とでもいえばいいでしょうか。

しかし、中には楕円同士がくっついて
ハート型のような肉球になっている場合
があるのです。

奇形それとも普通?

ハート型にくっついた肉球について獣医さんで診察してもらうと、
「奇形」「先天性の異常」などと言われる確率が高いかもしれません。

その結果、「うちの子は奇形!まともじゃない!」
などと真っ青になる飼い主さんがいます。

こんな時、獣医さんはもっときちんとした説明をすればいいのに、
と正直思わざるをえません。

肉球がくっついている個体というのは実は少なからずいて、ごく普通に生活しています。

正常な肉球の子となんら遜色なく歩いたり走ったりできますので、
日常生活で「あぁ、肉球の形がハート型だから大変なことが……」
と思う場面はゼロと言ってよいでしょう。


もともと、ハート型にくっついている肉球は、
確かにある種の奇形だったのかもしれません。

しかし、繰り返される交配の中で
ハート型の肉球になる遺伝子がどんどん受け継がれていき、
その結果そういう肉球の子が増えたとも考えられます。

ところが奇形があると「即、近親交配」と決めつけて、
ブリーダーもしくはペットショップに「うまくやられてしまいましたね」、
などと決めつける獣医さんまでいるのですから、本当に困ったものです。

まあ、獣医さんは交配のプロではありませんから、
ある意味仕方がないことなのかもしれません。

しかし、飼い主にとって獣医さんの言うことは、ある意味神の声に等しいもの。
自分の発言の重さをもっとよく認識してほしいと思うことがあります。

肉球が欠損している場合も

ハート型ではなく、肉球が完全に欠損している場合もあります。
この場合は、どの部分の肉球がどの程度欠損しているかによって、
運動量に注意する必要はある
でしょう。

肉球が欠損している分、体重や衝撃を他の肉球が受け止めるわけですから、
場合によっては擦りむけてしまったり、腫れてしまうこともあるからです。

しかし、今までの経験から肉球が欠損していても、
犬達は普通の犬となんら変わらなく歩いたり走ったりしていました。
とはいえ、肉球が欠損している犬は交配に使うべきではありません。

生まれつき肉球が欠損していることは、
仮に何ら生活においてマイナスにはなっていなかったとしても、
決して交配においてプラスの要素ではないからです。