犬の爪切りに失敗した!止血剤がないときは小麦粉で代用
犬の爪を切っていて、出血させてしまったという飼い主さんは少なくありません。
それが原因で愛犬の爪を切ることが怖くなり、結果として犬の爪が伸びすぎてしまうという残念なケースも。
犬の爪を切っていて出血したということは、同時に神経に傷をつけていますから、間違いなく犬は痛みを感じています。
稀に出血してもあまり騒がない犬もいますが、たいていはキャーン!とかなりの悲鳴をあげたりしますよね。
それだけでも飼い主としては胃が縮むような思いをするわけですが、もしも出血がなかなか止まらなかったとしたら、そんなときはどうすればいいのでしょうか。
爪からの出血を止める方法
犬の爪切りをするうえで、一番大事なのは出血させないことです。
しかし、不可抗力ながら出血させてしまったら、これはもう飼い主がなんとかするしかありません。
たとえば、ほんの少し出血する程度であれば、なにもしなくても大抵の場合はほどなくして血が止まります。
多少は床の上に点々と血がつくかもしれませんが、まず大事には至りません。
しかし、いつまでたっても血が止まらないばかりか、床の上には信じられない量の血痕が……!
こんなときは、これはもう何か処置をしなければいつまでたっても血は止まりません。
止血剤を使う
家庭でおこなえる止血としては、おそらくこれが一番安全です。
犬の深爪に使う止血剤は市販されていますので、常備しておくと安心なのは間違いありません。
止血剤は塩基性硫酸第二鉄、塩化アルミニウム、塩化アンモニウム、硫酸銅などが混合されている黄色いパウダーです。
このパウダーを出血している爪につけてしばらく置くと血がとまるのですが、パウダーを爪先にまぶしづらいときは清潔なガーゼに粉をとり、そのガーゼを出血している爪にあてたほうが無理なく粉をつけることができます。
市販されている止血剤はおおむね2000円前後ですが、1回に使う粉の量から考えるとかなりの回数を使うことができますので、常備しておいて損はありません。
止血剤がない!動物病院も開いていない!そんなときは
犬の爪から血がドボドボ出ていると、どんな飼い主さんもおそらく冷静ではいられません。
止血剤の常備がなく、動物病院に駆け込もうにも診療時間は終わっている……。
こんなときは思わずティッシュなどを爪の先にあてて止血しようとしてしまいがちですが、残念ながらこれではなかなか止まらないんですよね。
また、やっと止まったと思っても、目を離したスキに犬が深爪の部分をなめてしまい、再び出血が始まってしまうことも珍しくありません。
こんなときは、小麦粉を使って止血すると、意外なほどに血が止まります。
小麦粉による止血
止血剤がない場合は、小麦粉で代用できます。
線香の灰も使えるようですが、なめてしまったときのことを考えると、小麦粉のほうが安心ではないでしょうか。
もちろん、小麦アレルギーがある犬にはNGですが、そうではない場合は試してみてください。
止血の方法は止血剤とほとんど変わりません。
ただし、止血剤と同等の時間で止血できるとは限らないため、しっかりと患部を小麦粉でまぶす必要があります。
そのため、指で小麦粉を患部にチョイチョイとつけるより、小麦粉の中に爪を差し込むようなイメージのほうが出血を止めやすくなります。
- 清潔なガーゼに小麦粉をしっかりと盛る。
- 小麦粉をこぼさないように気をつけながら、深爪している指を中心に、足先全体を小麦粉入りのガーゼで包み込む。
- ガーゼが取れないように伸縮性のある包帯で巻くか、もしくは靴下をはかせる。
- 小麦粉入りのガーゼと包帯を犬がいじらないように、しばらくのあいだ見張る。
かなりの出血も、この方法で血を止めることができます。
小麦粉がない場合は、片栗粉でも代用できるかもしれません。
この方法はあくまでも止血剤がない場合の応急処置なので、動物病院が開いている時間帯の場合は、迷わず病院で止血してもらってください。
慌てず騒がずが止血の基本
犬の爪切りに失敗すると、想像していた以上に出血することがあります。
その血の色と量にショックを受けてしまい、飼い主がオロオロすればするほど犬も興奮して動き回ってしまい、結果としていつまでたっても血は止まりません。
不覚にも愛犬の爪切りに失敗して出血させてしまったら、とにかく落ち着いて止血することを考えましょう。
そのためにも、止血剤を常備しておくのはもちろんのこと、医療用のガーゼと伸縮性のある包帯は、犬を飼っているお家の必需品ではないでしょうか。
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