失敗を想定している飼い主はトイレのシツケが上手くいきやすい
![](images/dog/b01-02-003.jpg)
初めて子犬を迎える前、
楽しくあれこれと準備をすることでしょう。
ケージやハウスを用意したり、
可愛い模様のついた食器や水入れを選んだり、
オモチャや洋服などにも目がいきます。
しかし、その前に準備しなければいけないことを忘れてはいないでしょうか?
その準備こそが、子犬を飼ううえでの
イライラやストレスをやわらげてくれるものなのです。
子犬のシツケは思い通りにはいかない
![](images/dog/b01-02-003-1.jpg)
用品はすべて揃えたし、シツケの本も購入したし、
あとは子犬が来る日を待つばかり…、と安心していると、
かなりの確率で子犬を迎えた後にストレスをためることになるでしょう。
なぜなら、子犬のシツケというのは
ほとんどの場合がマニュアル通りにはいかず、
飼い主はイライラが募っていくからです。
例えば、子犬を迎えた飼い主が
頭を悩ます問題の一つに、トイレの失敗があります。
本に書いてあった通りにやっているはずなのに、全然うまくいかないし、
床の上やカーペットに粗相をするたび掃除は大変だしで、
どうしていいかわからなくなってしまう飼い主はたくさんいます。
かと言って、ケージの中に閉じ込めたまま出さないわけにもいかないし、
まだワクチンプログラムが終わっていないので外に出すわけにもいきません。
しかし、そのイライラこそが子犬を萎縮させ、
トイレのシツケの足を引っ張っているとしたらどうしますか?
失敗するのを前提とした環境を整えておく
![](images/dog/b01-02-003-2.jpg)
子犬は人間でいえばオムツをした赤ん坊と同じですから、
トイレを失敗してしまうのは当たり前だとまずは考えるべきです。
どうやったらトイレを成功させられるか、と考えることも大事ですが、
そればかりにとらわれてしまうから、
かえって事態が悪化するのかもしれません。
それを防ぐためにも、まずは子犬が過ごす場所の環境を、
失敗に即対応できる仕様に変えておきましょう。
例えば、フローリングの部屋なら
あらかじめペット専用のワックスを塗っておきます。
これによりオシッコなどで床材が傷むことを防ぐことができますし、
滑り止め効果もあるため子犬にとっても安全になるでしょう。
カーペットの場合は、絶対に汚されたくない高価なものであれば
あらかじめ撤去しておき、子犬のトイレが完璧になってから敷きなおすか、
それが難しいなら捨てることになっても惜しくないカーペットを上から敷いて保護します。
その際に、間に防水シートを一枚挟んでおくことを忘れてはいけません。
子犬のオシッコはあっという間に下まで染みてしまうので、
カーペットだけでは足りないのです。畳の場合も同様です。
心の余裕が持てるように準備を
![](images/dog/b01-02-003-3.jpg)
次に清掃グッズを充実させておきます。
洗剤、消臭剤、ちり紙、雑巾などを
常に部屋の中のすぐに取りにいける場所に一つにまとめておけば、
いざという時にあわてることがありません。
子犬の粗相で一番イライラするのは、即座に対応することが出来ず、
バタバタと段取りが悪くなる瞬間なのです。
こういった準備を万端に整えたうえで子犬を迎えれば、
確実にイライラやストレスを減らすことができますから、
その心の余裕がシツケやトレーニングの効率をあげてくれることでしょう。
関連記事
-
犬の室内トイレが、いまひとつ成功しないとき
かつては庭の片隅に鎖でつながれて飼われていた犬たちですが、現代ではその多くが飼い主と一緒に家の中で暮らしています。それに伴い、屋内には犬のためのトイレが設置され
-
犬の散歩=犬のトイレタイムとして育ててはいけない
犬を飼ったら何があっても散歩を絶対に欠かしてはいけない――! まあ、おおむね外れてはいませんが、強迫観念にかられてまですることだとは思えません。状況にあわせて臨機応
-
ペットシーツは薄型?厚型?それとも中厚型?
ペットブームといわれて久しい日本ですが、一番人気は依然として小型犬です。そのほとんどが室内で暮らしていますから、家の中にはトイレが設置されることになります。とな