夜間に黒い犬を散歩させるなら目立たせる工夫が必要
先日、夜9時をまわった時間帯のことだったでしょうか。
徒歩で近所のコンビニに向かう途中、あまり街灯の多くない薄暗い道で、赤やら緑色に光る謎の物体と遭遇しました。
すわ宇宙人かと思いきや、正体はすぐに判明。
お散歩をしている黒いラブラドールと、その飼い主さんだったのです。
なんと首輪とリードがピカピカ光っていたんですね。
それも、反射板だとか蛍光というレベルではありません。
まさしく、歩くイルミネーションのよう。
どうやら首輪とリードにLEDライトが装着されているらしく、それはもう見事なまでにきれいな色で明るく光り輝いていたのです。
なるほど!これなら夜間に黒い犬を散歩させたとしても、ばっちり視認してもらえるはず。
なんて素晴らしい安全対策だろうと感心しつつ通り過ぎたわけですが、ふと、かつて黒い犬でやらかしてしまった大失敗のことを思い出しました。
闇にまぎれてしまったオールブラックのシェパード
ジャーマン・シェパードと聞いて最初に連想する毛色といえば、ブラック&タンではないでしょうか。
いわゆる、黒と茶に分かれているアレです。
しかし、今は天寿を全うした我が家のシェパードは、オールブラックという毛色の、全身が真っ黒のシェパードでした。
日本ではあまり馴染みのない毛色ということもあり、初見でジャーマン・シェパードだとわかる人はあまり多くなかったでしょうか。
そんなシェパードを散歩させていたときのこと。
のんびり縁石のある幅の広い歩道を歩いていると、前方から人が歩いてきました。
私は事故で左目下側の視野が欠けているため、犬は右手にリードを持って散歩をさせます。
そのため、できれば犬は歩道の右端を歩かせたかったのですが、あいにく前方からやってくる人は、こちらから見て右端を歩いていました。
どうしようかな、とは思ったものの、シェパードにはすれ違う人や動物を追わないように訓練がしてあります。
そこで、私自身ができるだけ左端を歩き、シェパードはなるべく私寄りに歩かせることですれ違おうと思いました。
そしてまさしくすれ違うその瞬間――。
「うわぁ!」という叫び声とともに、前から歩いてきた人が突然飛び退ってしまったのです。
その人はすれ違う寸前までシェパードの存在に気づいていなかったらしく、ふいに大きくて黒い獣が視界に入ってきたことで、驚いて飛び上がってしまったのだとか。
幸い転んだりはしませんでしたが、一歩間違えば、とんでもないことになっていたかもしれません。
驚かせてすみませんと謝られてしまいましたが、こちらこそ驚かせてしまってすみませんと謝らなければいけない出来事だったと思います。
黒い犬の安全を考えたら視認してもらう工夫が必要
飼い主にとって、黒い毛色の愛犬がそこにいることは、ごく当たり前のことです。
しかし、他人にとってはそうではありません。
暗闇の中にいる黒い犬は、すれ違う通行人だけではなく、車や自転車にとっても簡単に闇に紛れてしまう存在なのです。
つまり、黒い毛色をした愛犬の安全を考えたら、積極的に視認してもらうための工夫が必要ではないでしょうか。
以来、シェパードを夜間散歩に連れ出す際には、首輪に小さなキーホルダー型のライトをぶらさげるようにしました。
当時はいまほどLEDが普及していなかったので、この程度が精一杯だったのです。
いま思えば、正面からやって来る人や車からは見えやすくなったはずですが、後ろからの視認性はあまり向上していなかったことでしょう。
そう考えると、全体をカラフルに光らせるLED搭載の首輪とリードは、安全性を確保するうえで本当に優秀なアイテムです。
多少目立ちすぎているような気がしないでもありませんが、愛犬を守ることを考えたら、目立つことこそが重要。
とても正しい選択ではないでしょうか。
これはもちろん、黒い犬に限った話しではありませんが、特に黒い犬の飼い主は、自分の愛犬が簡単に暗闇に紛れてしまうことをきちんと自覚しておくべきです。
関連記事
-
夜間に犬の散歩をするなら反射板は必須!
黒い毛色の犬を飼っている飼い主さんならわかると思います。黒毛の犬って、夜になるとびっくりするぐらい見えづらくなりますよね。街灯がついていたとしても、そうそう煌々
-
夜にしか散歩できない犬は病気になる?
共働きや一人暮らしの飼い主さんは、犬の散歩を夜間にしかできないこともありますよね。そんなとき、ふと思ったりしませんか?「犬をあまり日光にあてていないけれど、健康
-
犬をノーリードで散歩させるのは法律違反
ノーリードで犬を散歩させることは禁止されている――。さすがに、かなり周知されてきたのではないでしょうか。それでも、いまだ公道をノーリードで散歩させている人を見かけ