ブリーダーから購入したのに仕入れた子犬だった!?

インターネットが普及した今、ブリーダーが自らホームページを持ち、
子犬をネット販売するケースは珍しくありません。
買う側にしても、子犬の生まれ元から直接購入できるのなら
途中にペットショップや業者をはさむより安心、と考えるのでしょう。
子犬の所有者が知らない人!?

ブリーダーから子犬を直接購入し、少ししてから血統書が送られてきたとします。
「へぇ、これが血統書ってものかぁ」と興味津々で
表裏ひっくり返してながめているうちに、ふと気づきます。
「所有者名義変更欄に記入されている名前、ブリーダーさんと違う?」
表面を見ても繁殖者の欄のローマ字表記がブリーダーの氏名ではなく、
その下の地名も連絡をとっていた犬舎の地籍ではない…。
まあ、気づかない人も多いですし、
気づいたとしてもすでに子犬の可愛さにメロメロになり、
所有者が誰であろうと気にならないならそれまでなのですが……。
所有者がブリーダーとは別人の理由

こういったケースの場合、考えられるパターンにはいくつかあります。
一つはブリーダーの所有していたのが父犬で、
種付けの代金代わりに子犬を譲渡されたもの。
これは子返しと呼ばれる種付け料の支払方法で、
ブリーダーの間では特に珍しいことではありません。
血統書を申請するのは母犬の持ち主ですから、
必然的に所有者欄に記載されているのは母犬の所有者ということになります。
また、違うケースとしては母犬は確かに犬舎にいるけれど、
母犬の所有者変更をしていない、ということもあります。
理由はいろいろで、単に面倒だからということもあれば、
所属している愛犬クラブにまつわるしがらみで、などという、
はたからみればどうでもいいいような理由だったりもします。
真実を知って飼い主が一番だまされたような気分になるのは、
その子犬をブリーダーがどこからか仕入れているようなケースでしょうか。
ブリーダーだって生計を立てるために子犬を仕入れることはあります。
こういった場合、誠実なブリーダーであれば
「よそで生まれた子犬です」と説明するかもしれませんが、
そうではないブリーダーもたくさんいます。
「一度もうちで生まれた子犬とは言ってない!」と言われればそれまでの話しですが、
特に問題がなかったとしても、知ってしまうとあまり気分のいい話ではありませんよね。
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