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動物病院で犬が粗相をしてもあわてずに済む装備とは

この記事の目次

動物病院は、私たち飼い主にとっては目的がはっきりしている場所です。
たとえば愛犬の伝染病予防ワクチンを接種するためだとか、フィラリア予防の薬を処方してもらうためだとか。
あるいは愛犬のお腹の調子が悪くて受診することもあれば、腎不全で定期的な皮下輸液が必要だから毎週のように訪れることだってあるでしょう。

しかし、犬にとってはそうではありません。
なんだかよくわからないまま連れてこられる場所であり、だからこそ不安でいっぱいになってしまうのです。
そんなとき、粗相をしたり嘔吐をしたりと、犬は思いもよらぬ行動に出るもの。
普段のお家での様子と動物病院にいるときの様子はイコールにならないのです。

しかし、いざというときに必要なものをきちんと持参していけば、不測の事態が起きてもあわてることがありません。
では、何かが起きたときに冷静に対処するために、動物病院を受診する際に飼い主はどういう準備をし、何を持参すればいいのでしょうか。

動物病院に行く前に排泄を済ませておく

動物病院に行く前に、必ずトイレをさせておきましょう。
たとえトイレを済ませてから病院に行ったとしても、緊張した犬はところかまわずオシッコをしたり、突然ウンチをしてしまうことは珍しくありません。
それでも家を出る前に排泄しているのとしていないのとでは、万が一粗相をしてしまった場合の量が違います。
たっぷりと出されるのに比べれば、少ない量の排泄物は片付けやすいもの。

特に大型犬の飼い主さんは、必ずウンチをさせてから動物病院へ行きましょう。
てんこ盛りのウンチをされてしまうと、ポケットティッシュ1枚や2枚では取り切れません。

持ち物は両手が使えるタイプのカバンやリュックに入れる

普段はハンドバックのようなかばんを使っているとしても、動物病院に行くときは肩掛けカバンやリュックに荷物を入れ替えたほうが安心です。
普段の散歩ならいざ知らず、動物病院では何が起こるかわかりません。
両手が使える状態で犬を連れていけば、小型犬ならすぐに抱き上げることができますし、中・大型犬の場合も両手で犬の動きを制することが可能です。

そして肩掛けカバンは斜めがけにできるタイプがより便利。
変なタイミングでストラップがずり落ちてくると、思った以上にイライラしてしまうものです。

リードは必須、できればキャリーバックも

たとえ小型犬であろうと、リードは絶対に必須。
なぜならノーリードのまま抱っこをした状態で連れていくと、不測の事態が起きたときに飼い主が両手をふさがれてしまって、なにも対処できない可能性があるからです。

そればかりか、なにかのはずみで犬が腕から逃れて走り出したら、どんな事態に発展するかわかりません。
待合室で他の犬とトラブルになるかもしれないし、勢いで病院の外に飛び出してしまうようなことになれば、それこそ最悪です。

キャリーバッグやケージに入れて受診するにしても、必ずリードはつけておきましょう。

粗相をした場合に対処するためのグッズ

待合室で順番を待っているときに、犬が粗相することは珍しいことではありません。
仮に今までは一度もしたことがない犬も、次は粗相をするかもしれないのです。
いざというときにあわてないためにも、片付けるための装備は持参しておきましょう。

  • 排泄物をつかみやすい形状のティッシュまたはちり紙
  • ビニール袋

少なくとも上記のものがあれば、ささっとティッシュで排泄物をつかんでビニール袋に入れ、さらには床の汚れた部分を拭き取ることができます。
1枚や2枚だと足りない可能性がありますから、ちり紙もビニール袋も必ず多めに用意しておきましょう。

抜け毛のことを考えた洋服選び

小型犬を動物病院に連れていく場合、飼い主さんは抱っこをした状態で待合室にいることが多いのではないでしょうか。
しかも、不安がる犬をなだめるためもあってか、自宅にいるときより長い時間犬と密着することになるんですよね。
すると、洋服の材質によってはものすごく抜け毛がついてしまうことに。

犬の抜け毛がどれだけ付いても気にならない、という人は別にして、いくら愛犬の被毛といえども洋服にびっしり付いているのは、あまりありがたいものではありません。
そういった事態を防ぐためにも、犬の毛がつきにくい材質の洋服を着用するか、もしくは小さめのコロコロ粘着テープを持参しておくとイライラしないで済むので便利です。

オヤツを持参するのは絶対にNG!

動物病院にオヤツを持参するのは絶対にやめましょう。
もしも病気で絶食中のワンちゃんなネコちゃんが近くにいたら、オヤツのにおいで興奮させてしまうかもしれません。
たとえそういうワンちゃんやネコちゃんが近くにいなかったとしても、動物病院にオヤツを持ち込む行為はマナー違反です。

当然のことながら、隣に座っている人の犬に「オヤツをどうぞ」なんて差し出すのはもってのほか。
そのオヤツに使われている食材にアレルギーがあったら、とんでもない事態に発展してしまうかもしれません。

対処用のグッズを持参するのは飼い主としてのマナー

いざというときのグッズを毎回持っていってはいるけれど、一度も使ったことがない。
だからもう持っていかなくてもいいや、と持参しなかったときに限って不測の事態は起きるものです。

なにが起きてもすぐに対処できるように用意しておく――。
これは飼い主としてのマナーです。