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犬を飼ったら初年にかかるコストはどのぐらい?

この記事の目次

犬を飼う――それは、少なからずそのための費用が発生する、ということです。

ペットショップなどで購入するのではなく、
無料でもらったとしても恒常的にコストが発生することに変わりはありません。

食べ物は人間の残飯をやるし、畜犬登録をするつもりはないし、
もちろん狂犬病予防ワクチンも伝染病予防ワクチンもするつもりがないから、
コストなんてたいしてかからないよ!
……などと考えている人は、絶対に犬を飼ってはいけません。

そこで、犬を飼ったら初年にかかる費用を概算で計算してみました。

法定で定められている費用

法定により義務付けられている費用であっても、
自治体によって若干差がありますが、
そんなに驚くほどの違いがあるわけではありません。

法定で定められている費用の例
  • 畜犬登録費用(各自治体によって多少の差あり)
    約3,000円(初年のみ)
  • 狂犬病予防接種費用(各自治体によって多少の差あり)
    約3,500円(年1回を犬が死ぬまでずっと)

病気の予防のためにかかる費用

法定ではありませんが、
飼い主としての責任をきちんと果たすためには必要になる費用です。

病気予防のためにかかる費用の例
  • 伝染病予防接種費用
    8,000円~10,000円程度×2回または3回以上
    混合ワクチンの種類によって価格には差がありますし、獣医師によって合計で初年の接種回数は2本、3本、4本など見解がわかれます。(2年目以降はおおむね年1回の接種)
  • フィラリア予防薬
    500円~3,000円×6ヶ月程度
    現在処方されることの多いカルドメック・チュアブルを想定しています。また、処方される期間については地域と蚊の発生状況によって異なるため、年間平均気温の高い地域では7~8ヶ月服用する場合もあります。

日々食べるもの、使うものなどの費用

日用品にはピンからキリまでありますので、
粗末すぎず贅沢すぎずの中道のあたりを選んであります。

ただし、ドッグフードについては現在小型犬種が人気であることを踏まえ、
プレミアムフードを想定してありますが、
プレミアムフードとしては中道あたりの価格で計算してあります。

日常的にかかる費用の例
  • ドッグフード
    25,000円(小型犬用)~150,000円(大型犬用)
    成長とともに食べる量が変化していくことを想定したうえでの12ヶ月分。
  • 首輪 1,000円×2
    体の成長とともにサイズが合わなくなり、1度買い換えると想定。
  • リード 1,500円
  • 食器 1,000円×2(ドッグフード用、水用)
  • ケージ
    6,000円(小型犬用)~25,000円(大型犬用)
  • おもちゃ
    500円~1,000円×10個
  • トイレトレー
    1,300円(レギュラーサイズ)~6,000円(スーパーワイド)
  • トイレシーツ
    1,000円(レギュラーサイズ50枚入り)を1日3枚使用したら年間約22,000円
    1,500円(スーパーワイド20枚入り)を1日2枚使用したら年間約55,000円

犬を飼うためにはそれなりにコストがかかり続ける

ざっと合計すると9万~30万と、
少なく見積もってもそれなりの費用が必要です。


もちろん、上記の概算はあくまでも概算でしかありません。
必要のあるもの、ないものが含まれていますから、
爪に火をともすような気持ちですべて最安の製品を選んでいけば、
かなりコストを抑えることはできるでしょう。

しかし、犬が生きている存在である以上、
不測の事態によりケガをしたり病気をすれば、
日用品レベルでは済まされない費用がかかることだってありうる
のです。

犬に必要以上のお金をかけろと言っているわけではありません。
お金をかけなくても、犬をきちんと飼うことはいくらでもできるでしょう。

しかし、いざという時には必要な費用をかるだけの覚悟は、
しておくべきなのではないでしょうか。