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ミニチュアシュナウザー、謎の儀式が進行中

この記事の目次

たとえ子犬の頃から一緒に暮らしていても、犬の性格はそれぞれ違います。

同じ犬種でも違うのですから、
そういうことも多頭飼育の醍醐味の一つなのかもしれません。

どんなことにこだわり、どんなことは気にしないのか――。
この点についてはまさしく個性いろいろです。

中でも、一番年下のミニチュアシュナウザーのこだわりは、
正直言ってもうなにがなんだか訳がわかりません。

謎の儀式が進行中

2匹いるミニチュアシュナウザーのうち、
年下の方には自分なりの決まりごとがあるようです。

たとえば朝起きたとき。
寝室から出て犬達の寝ている居間へ入って行くと、
そのシュナウザーは必ずサッカーボール型のヌイグルミを口にくわえ、
寝床で伏せたままじっと待機しています。
(お腹を下につけた状態)

他の3匹は「早くメシにしてくれ」と群がってくるにもかかわらず、
そのシュナだけは微動だにせず。

こちらが声をかけてもチラっと視線は送ってくるものの、
ヌイグルミボールをくわえたまま置物のように固まっています。

その状態は朝食の準備ができるまで延々と続き、
各々の食器にドッグフードを盛る音が聞こえ始めると、ようやく寝床から出てきます。

試しに食器を並べたあと、ドッグフードを入れずに観察してみました。
しばらくはいつも通りヌイグルミボーをくわえたままじっとしていましたが、
やがて首をまわしてこちらの様子を確認しています。

目が合うとサッともとの姿勢に戻り、ひたすらじっとするばかり。
どうやらドッグフードの粒が陶器の食器にぶつかる
ザラザラという音
が聞こえてこないと、動きだすつもりはないようです。

謎の儀式その2

そんなシュナウザーは、外出から帰ったときにも同じように
ヌイグルミボールをくわえたまま固まっています。

しかし朝と違うのはそのときの姿勢で、今度は横向きに寝た状態で
寝床の中に寝そべっています。
(体の側面が下)

そしてこちらをチラチラと見てくるので、近づいて声をかけると、
モーモーと牛のような声で鳴きます。

クンクンとかキャンキャンではなく、ボールを咥えたままモーモーです。
モーモー鳴いている状態で腰のあたりをマッサージしてやると、
「よし」とばかりにようやくボールを口から離して寝床の外に出てきます。

試しに外出から帰った後、シュナウザーがそのポーズをしていても無視してみました。
すると、とにかくひたすら横倒れの状態のままヌイグルミボールをくわえつつ、
チラチラと意味ありげな視線を送ってきます。

それでも知らん顔をしていると、悲しそうな顔で寝床からモゾモゾと出てきたので、
なんだか可哀想になってついついその後も儀式につきあい続けています。

謎の儀式その3

さらに謎の儀式は続きます。
犬達の夕食の用意を始めると、例のシュナウザーは今度はヌイグルミボールではなく、
大きめの豚のヌイグルミを寝床に引っ張り込みます。

そして、なぜか耳の部分を前歯でミチミチと噛むのです。
豚のぬいぐるみには耳以外にもシッポと足がついているのですが、
この部分はなぜか噛みません。

夕食前にミチミチするのは必ず耳の部分。
そして、このミチミチの儀式は朝食前にはしたことがありません。

なにかこだわりがあってこれら一連の儀式を行っているのか、
それとも本人(犬)にもどうしても自分がこんなことをしているのかわからないのか。

謎は深まるばかりです。