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犬に生肉を食べさせることのメリット

この記事の目次

犬は肉食に大きく傾いた雑食動物です。
現に犬の頭蓋骨や歯の形状などは肉食動物とほとんど同じですから、
時代は移り変わっても基本が大きく変わったとはいえません。

しかし、現代に生きる犬達の食事はかなり本当の意味での雑食動物化しています。
もともと雑食動物なのだから問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、
肉食に近い雑食と完全に雑食なのでは大いに違います。

そしてそのことが時として犬の健康を損ねてしまうことがあるのです。

加熱した食事ばかりでは…

肉食動物は肉しか食べていないと思われがちですが、それは違います。
肉食動物は草食動物を食べることで、
草食からしか摂取できない栄養素も同時に取り込んでいる
のです。

胃袋の中味を食べるか食べないかについては意見が分かれるところではありますが、
いずれにしても草食動物の体を食べることで、犬は大量の酵素を摂取しています。

酵素は食べ物の消化や吸収に欠かせないだけでなく、
新陳代謝やホルモンの合成など、肉体を維持するうえで重要な役割があるのです。

しかし酵素は熱に弱く、50度を超える温度では
活性を失って役に立たなくなってしまいます。

しかし、市販されているドッグフードのほとんどは
加熱処理によって作られているため、
素材がもともと持っていた酵素は
ほとんど失われている
と考えた方がよいでしょう。

そのため、製品によってはすべてが出来上がり、
冷却した後に酵素を後から追加するというものもありますが、
そのような処理をされたものはそう多くはありません。

つまり、現代に生きる犬達は慢性的に酵素不足に陥っている可能性があるのです。

生食で体質改善

そんな酵素不足に陥った犬達は、
生食によって体調不良を改善できるかもしれません。

具体的には、加熱していない生の肉や骨、髄などを食べさせるのです。
「生肉?オエ~!」と思うかもしれませんが、
本来犬は肉食動物に近いのですから、
肉を生で食べることの方がある意味自然なのです。

生の肉によって良質のタンパク質や酵素だけでなく、
骨付きであればカルシウムやリンなども含め、
バランスの良い栄養素を補給することができるでしょう。

それによってアレルギー体質を改善できたという例もあるのです。

生食で気をつけること

とはいえ、肉なら何でも生で食べさせていい、というものではありません。
例えば豚肉や鶏肉はトキソプラズマという原虫の寄生により、
トキゾプラズマ症にかかってしまう可能性があります。


トキソプラズマ症は、犬にはほとんど症状がでませんが、
同居する猫や私たち人間が感染すると症状がでてしまう人畜共通感染症です。

そのため、生で食べさせる肉は人間用として「生食(お刺身)OK」となっているものか、
ペットの手作り食として生食OKになっている検査済みの肉だけ
にしておきましょう。