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ドッグフードは一律の年齢で切り替えるのではない

この記事の目次

多くのドッグフードはライフステージによって種類が分かれています。
成長期の子犬用、1歳以上の成犬用、7才以上のシニア用
というような区切りが多いでしょうか。

その年齢に達したら必ずフードの種類を切り替えなければいけないわけではありません。
しかし、多くの飼い主さんは記載された年齢を一つの目安として、
フードを切り替えていくのではないでしょうか。

子犬期の成長は個々によって違う

子犬用のフードは、体が成長していくのに合わせた栄養の配合になっています。
成長とは骨格が伸びるだけでなく、全身の筋肉量が増え、
内臓なども大きくなっていくことです。

そのため、体の伸びが止まるまでは子犬用のフードを食べさせるべきですが、
逆に言えば成長が止まったとしたら、その時点が
成犬用フードへの切り替え時期
と判断してもよいわけです。

成長が止まったことをどこで判断するのかは、難しいものがあります。
体高(地面から肩までの高さ)の伸びが止まったところと判断した場合、
体の太さが追いついていないことがあります。

この時期はどこかアンバランスな若犬の体型のままですから、
もう少し横幅がつくまでは伸びが止まっていないと判断してもよさそうです。

そしてこの時期は個々の犬や犬種によってかなりのばらつきがあり、
日本犬などはおおむね8~10ヶ月程度で到達することが多いですが、
小型犬などは1歳を過ぎてもまだ成長しきっていないことは珍しくありません。

ですから、成犬用のフードに切り替えるのは、
この成長をきちんと見定めたうえで決定することが望ましい
のです。

成犬用のフード

体の成長そのものがほぼ止まったら、成犬用のフードに切り替えます。

この時点で太ることを警戒して
いきなりダイエット用のフードを選択する飼い主がいますが、
それはあまりおすすめできません。

なぜなら、成犬期というのは犬の生涯の中で
最も気力・体力ともに充実した時期であり、
散歩や運動のことを考えると子犬期ほどではないにせよ、
それなりにタンパク質やカロリーを必要としている
からです。

ドッグスポーツにチャレンジしたり、牧羊犬のような作業犬としての訓練をするなど、
一般的な飼い方よりハードに動き回る日々を送るのであれば、
パピー用のフードのまま、もしくは活動犬用として
タンパク質等の含有量が多いドッグフードを選んでもいいくらいです。

強い骨格と柔軟な筋肉は正しく栄養を摂取してこそ作られるものですから、
太らせたくないあまりにスカスカの体にしてしまわないよう、気をつけましょう。

シニア用のフード

7才を過ぎるとそろそろシニア用のフードかな、と感じるかもしれませんが、
特に衰えを感じていない場合は成犬用のフードのまま様子を見てかまいません。

かつての犬達とは違い、現代を生きる犬達は幼い頃から栄養バランスの良い食事で育ち、
室内飼育などの恩恵もあって寿命は年々伸びています。

そのため、7才ぐらいではまだハツラツとしている犬もたくさんいますから、
年齢で一律にシニアと括ってしまうことには無理があるのです。

散歩の時の歩く速度や遊んでいる様子、運動量などに衰えが見られないうちは、
成犬用のフードによりきちんとタンパク質を摂取させてあげましょう。