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今までできたことができなくなったらサポートが必要

この記事の目次

今は元気いっぱいの愛犬にも、
いつか介助もしくは介護が必要になるかもしれません。

しかし、漠然と考えることはあっても、なかなかピンとこないのではないでしょうか。

実際のところ犬に介助や介護が必要になるというのは、
どんな場面を想像すればいいのでしょうか?

今まで当たり前にできたことが難しくなる

若犬、成犬の頃にはごく当たり前だったことができなくなる――
それこそが、要介護(要介助)になるということです。

まだ犬が若い状態だと介護=寝たきりになる、と想像してしまいがちですが、
何も四六時中飼い主が手を貸すとは限りません。

年老いた愛犬にとってどんなことが困難になってきているのか、
毎日しっかり観察していれば気づくことがあるはずです。

その一つとして、食事をする姿勢があげられるでしょうか。
年をとって体が衰えた犬は、床に置いた食器からご飯を食べる――、
たかがこんなことが辛くなる
のです。

飲み込むという行為はごく当たり前に思えますが、
食べ物が口から食道を通って胃に落ちていく、
この一連の流れが老化によってスムーズにいかなくなるんですね。

さらには、うつむくことによって首に痛みを感じている場合もあります。

そのため、シニアになったら食器は台の上に載せ、
今までより高さをだしてあげるだけで、ずいぶんと食べやすくなることがある
のです。

また、足腰が弱ってきたせいで
食べる姿勢を保ちづらくなっていることも考えられるでしょう。

足が滑ってしまうと踏ん張りがきかなくなりますから、
とにかく足が滑りにくくなる工夫をすることが必要です。

フローリングの床などは特に危険ですから、
滑り止めのマットなどを敷いてあげるだけでもずいぶんと姿勢を保ちやすくなるでしょう。

部屋全体において滑りにくいことがベストですが、
それが難しい場合は犬がご飯を食べるスペースだけでも滑り止めマットを敷いておくと、
ずいぶんと楽になるはずです。

体格にもよりますが、小型犬ならバスマット程度のサイズ、
中・大型犬だってせいぜい一畳分もあれば充分ですから、対応も難しくありませんよね。

立って食べることができなくなったら

立ったままご飯を食べることが難しくなったら、伏せの状態で食べさせるようにしましょう。
この場合、必ず顔を上げた状態で食べさせなければいけません。

ごろりと横向きに寝た状態で口に食べ物を入れてやると、
食べ物が喉に詰まってしまったり、気管などに入ってしまうことがあって危険です。

飼い主が犬の上体を支えてやったり、適度な高さのクッションにもたれかかるようにさせ、
とにかく頭部はきちんと起こした状態にして食べさせましょう。

以上の内容は介護・介護のほんの一部分でしかありません。

犬によって必要なサポートは違うでしょうが、考えるべき基本は同じです。

すなわち、「今までできていたことができなくなる」――このことを前提として、
どんなサポートが必要なのか
を考えなければいけないのです。