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ズボンのすそで口をふく犬

この記事の目次

我が家で暮らす4匹の犬のうち、ミニチュアシュナウザー2匹が長毛犬種です。
しかし、誰もが想像するミニチュアシュナウザーの姿をしていたのは、すでに遠い過去のこと。
いまでは2匹とも眉毛も口ヒゲもぶった切ってあります。
そのおかげで、我が家のミニチュアシュナウザーは2匹とも、よほどの犬好きにしかミニチュアシュナウザーであると気づいてもらえません。

白毛は汚れが目立つ宿命

なぜシュナウザーカットを止めってしまったのかといえば、それは汚れが目立ちやすいからです。
2匹とも毛色がホワイトなので、いつの間にか口の周りの毛が茶色く染まってしまうんですよね。

べつにドッグショーに出場するわけでもないし、そもそもが自作による「なんちゃってシュナウザーカット」だったわけだし……。
というわけで、数年前に眉毛や口ひげはおろか、ほぼ全身の毛を短くカットしてしまいました。

その姿たるや、びっくりするぐらい犬種不明に。
しかし、汚れにくくなったのはもちろんのこと、毛玉もできにくくなり、飼い主の都合だけで言わせてもらうなら、とても楽になりました。
ミニチュアシュナウザー好きの友人からは唖然とされてしまいましたが……。

口の周りをズボンで拭くのはやめて!

そんなミニチュアシュナウザーの片方は、ご飯を食べ終わった後に、かなりの高確率で口を拭くという癖があります。
犬がこういう行動をとることはあまり珍しいことではなく、やはり多いのは長毛犬種なのだとか。
要するに、口の回りに汚れが付着したのがイヤなんですよね。
まあ、アレルギーなどが原因で口の周囲を痒がっているという説もありますが、うちの犬の場合は、病院で検査してもらった結果アレルギーが原因というわけではなさそうです。

口の周りが汚れたのがイヤなのだから、食後にきれいに拭いてあげればいい――。
どうやら口を拭く犬に対しての対処には、こんな意見が多いみたいです。

ところが――。
我が家のシュナさんは、口を拭いてあげた後も、やはり自分で口を拭かないと気が済まない犬。
以前はソファーにかけてあったカバーに口をなすりつけてフキフキしていたのですが、ソファーを撤去した頃から、その対象はなんと私のズボンへと変わっていました。

拭きやすいズボンと拭きにくいズボンがあるらしい

いつの間にか足下に来て、ズボンのすそで口をフキフキするんです。
実は最初の頃は、そのことに気がつきませんでした。
たんに甘えてきているのだと思い、あまり気にもとめていなかったのです。

ところが、ある日ふと足下を見ると、口を拭いている最中の犬とバッチリ目が合いました。
ヤツは上目遣いにこちらを見ながら、右に左にと丁寧に口を拭き続けていたのです。
その後、やめさせてはみたものの、油断しているといつの間にか近寄ってきてフキフキ……。

しかも、です。
スリムタイプのジーンズを履いているときには近寄ってこないのに、裾が広いベルボトムを履いていると速攻で拭きにくるんですよね。

犬はこちらが思った以上によく見ている生き物。
本当にあなどれません。