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変わったお肉はいかがですか?エミュー肉とサメ肉について

この記事の目次

愛犬のための手作りご飯には、肉類が欠かせません。
栄養バランスの偏りを防ぐためにも、できるだけいろいろな種類の肉類を使いたいところです。

基本的には手に入れやすいチキン、ビーフ、ポークを中心に、羊肉や白身魚などをローテーションに加えている飼い主さんが多いとは思いますが……。
犬のご飯を毎日手作りしていると、なにかもっと良い肉類はないだろうか?と思うことってありませんか?
そんなときにおすすめしたいのが「エミュー」と「サメ」の肉です。

エミュー肉は高タンパク低脂肪

エミューというのは、オーストラリア原産のダチョウに似た大型の鳥のことです。
ダチョウと同様に飛ぶことができず、立派な足で走り回る鳥類。
そんなエミューが日本国内でも飼育されていて、食肉として出回りはじめているのですが、まだあまり知られてはいません。

エミュー肉の最大の特徴は、やはり高タンパクで低脂肪なこと。
しかもコレステロールの含有量が少ないのに鉄分は多く含んでいるため、シニア犬には最適な栄養バランスのお肉です。

【栄養成分の比較(100gあたり)】
エミュー
タンパク質23.4g、脂質2.0g、鉄分5.4g、コレステロール59mg、カロリー117kcal
ビーフ(肩ロース脂身なし)
タンパク質19.6g、脂質8.3g、鉄分2.8g、コレステロール90mg、カロリー162kcal
ポーク(肩ロース脂身なし)
タンパク質18.9g、脂質11.2g、鉄分1.3g、コレステロール84mg、カロリー186kcal
チキン(若鶏胸肉皮付き)
タンパク質20.6g、脂質13.2g、鉄分0.7g、コレステロール93mg、カロリー203kcal

シニア犬には高タンパク低脂肪に加えて、貧血防止のために鉄分が多く含まれた肉類を選んであげたいものです。
その点でエミューはまさに理想的ともいえるお肉ですが、ネックになるのはやはり価格の面でしょうか。
スーパーで簡単に手に入る肉類とは違い、日本国内においてエミューはまだまだ希少なお肉。
価格が桁一つ多くなってしまうのは、仕方のないことなのでしょう。

サメ肉は安価で高タンパク低脂肪

エミューの肉が栄養バランス的に犬に良いのはわかったけれど、価格が一桁多いなんて、とてもじゃないけど選べない!
そんな声が聞こえてきそうです。
そこで、安価でも高タンパク低脂肪の肉類としておすすめなのはサメの肉。
サメ肉はスーパーの鮮魚売場にも並んでいますよね。

【サメ肉の栄養成分(もうかさめ100gあたり)】
タンパク質26.1g、脂質2.5g、鉄分5.1g、カロリー127kcal

上記の数値からもわかるように、サメ肉はエミューに負けず劣らずの高タンパク低脂肪の食材です。
しかもサメ肉は低アレルギーの食材のため、体質が敏感なワンちゃんにも食べさせやすいのはとてもありがたいところ。
また、海の生物だけあってDHA(ドコサヘキサエン酸)やコラーゲンが含まれているのに加えて、ビタミンB6やビタミンB12も豊富です。

さて、そんなサメ肉ですが、なぜあまり犬の食材としてクローズアップされないのかといえば、やはり人間用の食材としてあまりメジャーではないからでしょう。
サメ肉を普通に食べる地域もありますが、日本全体としてみた場合、やはりマイナー感は否めません。

その原因は、サメ肉の持つアンモニア臭のイメージだといわれています。
サメは尿素を尿として排出しないため、生きている間は体内で循環しているのですが、死後は微生物によってアンモニアへと分解されてしまうことに。
これにより、古いサメ肉ほどアンモニア臭がするのです。
つまり、新鮮なサメ肉であれば、アンモニア臭はしません。

というわけで、犬の食事にサメ肉を使う場合は、新鮮なものを選ぶ必要があります。
ネット通販の発達により、水揚げして即冷凍にしたサメ肉を手に入れることができるようになりました。
興味のあるかたは、ぜひ探してみてください。