放し飼いの犬はある日突然消えてしまうかもしれない
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犬を放し飼いで飼ってみたい――。
ある意味、犬が好きな人なら一度は夢見ることではないでしょうか。
自宅の庭をぐるりと囲んで、すでにそれを実現しているお家もあるでしょう。
また、屋外ではリードにつなぐけれど室内では自由にさせているというのも、
放し飼いの一つの形態と言えるかもしれません。
いずれにしても、気をつけなければいけないのは
不用意に犬が外へ抜け出てしまうことです。
動物の愛護及び管理に関する法律により、
犬が屋外をノーリードで歩き回ることは禁じられています。
それはもちろん周囲に迷惑や危害を加えることがないようにという意味であり、
社会の一員として暮らす以上、当然それは守らなければいけません。
しかし、同時に大切な愛犬を守るためにも、
予期せぬタイミングで犬が外へ出てしまうことがないよう、
飼い主は細心の注意を払わなければいけないのです。
人間社会は危険であふれている
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現代の日本において、
犬は人間の決めたルールのもとでしか生きることが許されていません。
野良犬や迷子犬は見つかれば保健所に収容されることになります。
もしも迷子になって保健所に収容された場合、
期限内に見つけることができなければ処分される確率が高くなるでしょう。
もちろん、交通事故に遭う危険性もありますし、
車などにはねられてしまった場合には、
人間と違って警察が捜査してくれることもないのです。
万が一死亡してしまった場合は、鑑札や迷子札でもついていないかぎり
飼い主のところへ戻ってくる可能性は低く、
道で死んでいた動物の死骸として片付けられてしまうのでは
あまりにも悲しいことだと思いませんか?
飼い主の油断が愛犬を危険にさらしてしまう
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この子は臆病だから、外に出たとしても遠くへは行かない――。
うちの庭はぐるっと囲まれているから放しておいても問題ない――。
そんなふうに油断しているお家から、ある日突然犬達は消えてしまうのです。
原因はいろいろなことが考えられます。
雷の音に驚いて思わず走り出してしまったのかもしれません。
塀のすきまから体が抜け出ることに気づいたのかもしれません。
誰か来訪者が門扉を開けたままにしたのかもしれません。
原因は何であれ、犬が不用意に外に出てしまった瞬間から、
様々な危険にさらされることに変わりはないのです。
犬には帰巣本能があるから待っていればそのうち帰ってくる、
などと悠長なことを言っていられる時代ではありません。
帰ってくるつもりでも途中で事故にあえばそれまでなのです。
ちょっと買い物してくる間だけだから…、と網戸にしたまま外出し、
雷に驚いてその網戸を突き破って外へ出たまま帰ってこなかった犬もいます。
犬の安全のすべては飼い主が握っていることを、絶対に忘れてはいけません。