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犬のご飯に甘酒(米麹)を取り入れてみませんか?

この記事の目次

犬のご飯を手作りしていると、ふと「最近マンネリ気味かな?」と思うことってありませんか?

肉の種類はローテーションしているし、野菜や果物もバリエーションは変えるようにしている。
それなりに工夫はしているつもりだけれど、なにかもう一つ目新しいものを取り入れてみたい。
かといって、材料費にはあまりお金をかけたくない……。

というわけで、自家製の甘酒を作ってみませんか?

甘酒は簡単に作れてコスパも抜群!

甘酒と聞くと、「犬にアルコールはダメなんじゃないの!?」と驚かれる方がいるかもしれません。
甘酒には米と麹だけで作るものと、酒粕を加えて作るタイプの2種類あるのですが、アルコール分が含まれるのは酒粕を加えるタイプだけ。
つまり、犬の手作り食に加えたいのは米と麹だけで作る甘酒です。

材料は米と麹と水だけですから、あえて買い足すとすれば麹だけ。
その麹も1kgで1000円程度、しかも米1合に対して使うのは300gですから、安上がりに作ることができるんですよね。
それになにより、こんなにシンプルな材料なのに、ものすごく栄養たっぷりの甘酒が作れてしまうんです。

甘酒は優秀な腸活ドリンク

甘酒の良さ――。
それはなんといっても発酵食品であることでしょうか。
製造過程ででんぷんやたんぱく質はブドウ糖やアミノ酸に分解されるため、消化がしやすくなっていますから、胃腸に負担をかけにくいのも嬉しい特徴の一つ。
もちろん、栄養素についてもお米をそのまま食べるのとでは比べものになりません。
麹を加えることにより、ビタミンB1、B2、B6、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸、イノシトールといったビタミン類を摂取することが可能。

また、麹には食物繊維や酵素が含まれているため、生成されたオリゴ糖と相まって腸内の乳酸菌を増やすことにも一役買ってくれるのです。
愛犬のお腹の健康に役立つのはもちろんのこと、甘酒は砂糖をいっさい加えなくても甘味が強いため、甘味を感じることができる犬が喜んでくれるのは間違いありません。
こうなるともう、使わない手はないと思いませんか?

自家製甘酒の作り方

米、麹、水の分量は、実は○○gでなければいけない、というきまりはありません。
出来上がりの甘さや濃度にはそれぞれの好みがあり、お粥のようなドロドロ状態に仕上げたいこともあれば、スープのように薄く作りたいこともあります。
ここでは、ごく一般的な濃さの甘酒が仕上がる分量について記載しますので、ワンコご飯にどのような形で加えるのかによって、分量を調節するとよいかもしれません。

使用する機材

炊飯器

材料

米……1合
米麹……300g
水……4合のメモリにあわせる

  1. 炊飯器にお米を入れ、水を加えたらお粥を炊く。
  2. 炊き上がったお粥を混ぜて60度ぐらいまで冷ましてから米麹を加えてさらに混ぜる。
  3. 60度の保温にして、10時間そのまま保温する。

これで完成です。

60度の保温機能がない場合は、ふたを開けたまま5~10時間程度保温すると50度~60度ぐらいに保つことができるそうですよ。
また、ヨーグルトメーカーをお持ちの場合は、2番を入れて55度~60度ぐらいに設定すると、およそ8時間程度で甘酒が出来上がります。
オーブンを使う場合は、お粥を作って米麹を加えたら、耐熱の容器に入れてオーブンに入れ、65度の低温で4時間加熱します。

また、さらさらのスープ状にしたい場合、上記で出来上がった甘酒を水で薄めれば簡単ですが、もしくはお米なしの米麹とお水だけで作る方法もあります。
米麹100gに対して500ccのお湯(60度)を加え、ヨーグルトメーカーなら55度で8時間程度保温すると、スープ状の甘酒が簡単に出来上がります。

食べさせる量に注意!

甘酒には豊富なブドウ糖が含まれています。
そのため、エネルギーチャージに即効性がありますが、食べさせ過ぎは禁物。
肥満の原因になるのはもちろんのこと、血糖値の急上昇が繰り返されると、糖尿病の原因になるかもしれないからです。

基本的に小型犬ならティースプーン1杯、中・大型犬ならカレースプーン1杯ぐらいを目安にするとわかりやすいでしょうか。
つまり、食材に加えるならお粥状の甘酒をスプーン1杯、スープにしてかけるならそのスプーン1杯の甘酒をお水で適量に薄める感じです。

どんなに体に良いものも、適量を食べさせてこそ。
これは、甘酒に限らず、すべての食材において言えることですけどね。