MENU

犬にとっても塩分は必要だけれども…

この記事の目次

犬に塩分のあるものを食べさせてはいけない――。
多くの人が持っている犬の常識の一つではないでしょうか。

これ、正解でもありますが、不正解でもあります。
なぜなら、哺乳類にとって塩分は必要不可欠なものであり、
犬は立派な哺乳類だから
です。

市販のフードを食べさせているなら

ドライフードにしろ缶詰フードにしろ、市販の総合栄養食を食べさせている場合は、
塩分を別途与える必要はありません。


いくら犬にも塩分は必要だとは言っても、その必要量は本当に微々たるもので、
市販の総合栄養食にはその必要量が含まれているからです。

むしろ、総合栄養食で必要な量の塩分を摂取しているのに、
そこに有塩の煮干やチーズを加えることで、
塩分の摂り過ぎにならないよう充分に注意した方がよいでしょう。

もちろん、無塩の煮干やチーズであれば問題はありませんが、
総合栄養食の栄養バランスを崩してしまう可能性がありますから、
毎食毎食トッピングするのではなく、
たまのサービス程度にとどめておいた方がよさそうです。

手作り食の場合は塩分について考える

完全に手作り食を食べさせているのであれば、
食材の組み合わせによっては塩分を加えなければいけない場合もあります。

ただし、それは完全に塩分を含まない食材だけで
構成されたメニューを食べさせる場合だけです。

その食事の中に煮干やチーズ、麺類、食パンなどを使う場合、
それらに塩分が含まれているのであればそれで充分です。
別途塩分を追加する必要はありません。

また、食事そのものは塩分が使われていない食材のみで作っていたとしても、
オヤツとして市販の製品を与えている場合は、その原材料をよく確認してください。

それらのオヤツの中に塩分が使われている場合は、
手作り食に塩分を別途追加する必要はありません。

味付けはいっさい不要

犬がいくら味覚に頼らないといっても、
あまりにも味気ない食事では可哀想なのではないだろうか――?
などと思う必要はありません。

むしろ、味付けを目的とした調味料を加えることの方が、
犬の体にとっては害になりやすい
ため、余計なことを考える必要はないのです。

そして塩分は微量とはいえ必要不可欠なものですが、
砂糖を加える必要は全くない
と思ってください。

糖質は炭水化物の原材料で充分補うことができるからです。

ただし、犬が低血糖を起こしやすい状態にあったり、
元気回復のために一時的に糖分を与えるのはまた別の問題
ですから、
その内容については別の機会に詳しく述べたいと思います。