フードつきの洋服が役に立つ日が来るとは…!
犬に洋服を着せること――。
賛否両論ありますが、私はおおむね賛成派です。
一昔前ならともかく、いまは西洋犬種が主流の時代。
暑さ、寒さの調節をするなら洋服は非常に便利なアイテムですし、室内飼育においては抜け毛のフォローという意味でも非常に便利だからです。
サモエドに洋服を着せるのは愚の骨頂ですが、寒さに弱い犬が適切な洋服を着るのは絶対的に必要だと考えています。
犬の洋服にフードは必要?
我が家で暮らす4匹のうち、寒さに弱い犬種はイタリアングレイハウンドです。
この子は春夏秋冬、すべての季節において洋服が必要。
夏場はいらないと思われがちですが、エアコンなどで空調をきかせていると、他の3匹にはちょうどよくても、イタグレにとってはちょっと寒いみたいなんですね。
というわけで、冬物、夏物といった衣替えはさせますが、イタグレには一年を通して洋服を着させています。
さて、そんなイタグレは必然的にかなりの数の洋服持ち。
飼い主のお楽しみの一つとして、デザイン的にもいろいろなものをそろえています。
その中に何枚かフードつきの洋服があるのですが……。
着せるとなかなか可愛いのは確かですが、犬の洋服にフードって必要なのだろうか?と疑問に思いつつ買ってしまった、というのが正直なところ。
フードをかぶらせることはありませんし、ご飯を食べているときには頭の横に垂れてくることもあり、ちょっと邪魔なのではないかと思っていました。
しかし、フードの必要性を感じるときがとうとうやってきたのです。
ケンカが勃発!まさかのフードに救われる事態に
我が家の4匹のうち、一番年が若い犬はミニチュアシュナウザーのうちの1匹です。
この子は体格も一番大きく、そして困ったことに一番の乱暴者。
普段は大人しくされるがままの犬ですが、ひとたび興奮して前後の見境がなくなると、相手に噛みついてしまうという悪癖があるんですね。
これまでに、もう1匹のシュナウザーと乱闘になり、流血騒ぎを起こしたことが二度ほどありました。
さて、その日もシュナウザー同士のケンカが勃発。
小さないざこざは日常茶飯事ですが、その時は久しぶりにエスカレートしてしまいました。
そしてイタグレは必ず仲裁に入ろうとする、実にリーダー気質あふれる犬。
今回もまた仲裁に入ったわけですが、興奮した大シュナが、まさかのイタグレに襲いかかってしまったんです。
しまった!と思った瞬間には、イタグレの首元に思い切り噛みついていました。
正直、目の前の出来事がスローモーションで見えたほどです。
シュナががっちりとイタグレの首に食らいついている――!
あわててひきはがし、イタグレの首を確認すると、なんとフードのおかげで無傷で済んでいたんですよね。
ちょうどイタグレの頭に対して斜め横あたりにフードがきていたらしく、シュナはそこに噛みついたのです。
おかげでシュナの牙は、1本もイタの皮膚に届きませんでした。
洋服を選ぶときに見るポイントが変わった
本当に不幸中の幸いだったと思います。
もしもフードがなかったら、間違いなく牙が突き刺さっていたはずですから。
それが致命傷になったとは限りません。
しかし、致命傷にならなかったと言い切ることもできないのです。
以来、犬の洋服を選ぶ際に見るポイントが変わりました。
まあ、飼い主の人情として可愛い格好をさせたいのはやまやまですが……。
しかし、急所をきちんと守れるかどうかが判断基準の一つとして加わったのは間違いありません。
多頭飼育をしている場合、もしも犬同士のケンカで流血騒ぎを経験したことがあるなら、被害者になりやすい犬の洋服には、そういう視点で選んでおくのもいいかもしれませんよ!
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