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犬連れのアウトドアは安全を確保してこそ楽しい思い出になる

この記事の目次

愛犬と一緒に山や川へ遊びに行きたい――!
そんな夢を叶えた飼い主さんも、たくさんいらっしゃることでしょう。
犬連れのキャンプや川遊びなどは、本当に楽しいものです。
しかも、愛犬がお水の好きな犬種であれば、楽しさ倍増は間違いありません。
気持ち良さそうに川にダイブする姿を見ているだけで、「犬との生活は最高だ!」と嬉しくなるはずです。

そんな犬連れでのアウトドア。
楽しい思い出にするためには、飼い主による事前の準備がとても大切です

まずは周囲の状況をきちんとチェック!

もしもキャンプ場に連れていく場合は、当然のことながら犬もOKかどうかを確認しておくことは必須。
そして、犬連れOKであっても、川に犬が入っても大丈夫なのかはキャンプ場によってまちまち。
犬を川遊びさせたいなら、その部分も漏らさずにきちんとチェックしておきましょう。
そして、キャンプ場にしろキャンプ場以外の場所にしろ、常に周囲の状況をきちんと確認しておくことが大切です。

犬OKのキャンプ場だからと周囲の状況をろくに確認せずに、いきなり川に犬をダイブさせる人がいますが、もしかしたら近くで釣りを楽しんでいる人がいるかもしれません。
また、小さな子どもが川遊びをしている可能性もあります。

自分にとって犬は大切な家族の一員であり、懐っこい性格だと認識していたとしても、他人にとっては他所の犬。
そして周囲にいる人すべてが犬好きとは限りません。
犬が苦手な人もいれば、犬がいることに気づかなかった人が、いきなり現れた犬に驚いて転倒してしまうことだってあるのです。

アウトドアは飼い主のマナーが問われる場

キャンプ場や海、山、川などに犬を連れていくと、まるで当然のように犬をノーリードにしてしまう飼い主がいます。
アウトドアはノーリードが許可されているドッグランではありません。
きちんとリードをつけた状態で遊ばせることは基本中の基本です

「でも、アメリカの映画とかだとキャンプのときに犬はノーリードで楽しく遊んでいるし、うちの子もノーリードで大丈夫な性格ですよ!」
……などという言い訳を本気でしてしまう飼い主さん。
ここは日本であり、屋外において犬はリードをつけることが義務付けられているんです。

確かに、ノーリードで遊ばせたくなる気持ちはわかります。
いつもはリードにつながれているからこそ、海や山や川では自由にさせてあげたくなりますよね。
しかし、ノーリードは楽しそうに見える反面、実は危険を呼び寄せる行為でもあるのです。

たとえば海や川。
泳ぎの得意な犬だからとノーリードで遊ばせていたら、いつの間にか波に飲み込まれてしまったり、急流で遠くまで流されてしまうことは充分にありえることです。
さらには、山の中で野生の動物などに遭遇し、追いかけていって迷子になってしまったり、反撃されてケガを負うかもしれません。
もちろん、不用意に道路に飛び出して交通事故に遭う可能性も。

自分の家族や友人だけでなく、その場にいる見知らぬ誰かも含めて全員が楽しく過ごし、なおかつ愛犬の安全をしっかりと守るうえで、リードは大切なキーアイテムなのです。

水辺で遊ばせるならライフジャケットは必須!

犬を連れて水辺のアウトドアを楽しむなら、持参したほうがいいものはいろいろとあります。
持参することが当然のものはとりあえず置いておくとして、絶対にあったほうが良いものといえば、それは「犬用のライフジャケット」です。

泳ぎが得意な犬種の飼い主さんも、海や川で遊ばせるならライフジャケットは着用させるべき。
なぜなら、どんなに泳ぎが得意な犬であっても、波に飲まれたり急流に流されたりしたときは、体が完全に水没してしまうことがあるからです。
そうなると、泳ぎが得意な犬であってもなかなか浮上することができず、あまつさえ川床の岩などに体を打ち付けるなどして動けなくなってしまうことも。
そんなとき、ライフジャケットによって体が浮き上がってくれさえすれば、とりあえず呼吸を確保することはできますし、周囲にいる人が気づいてやれる可能性も高くなります。

また、海の場合は人間の腰ぐらいまでの深さになれば、たとえ大型犬であってもすでに犬の足はつきません。
いくら泳ぎが得意な犬であっても、常に泳ぎ続けていればあっという間に疲労して動けなくなってしまいます。
ライフジャケットによって何もしなくても浮いていられる状態を作ってあげないと、溺れる危険性があります。

楽しく遊ぶためには安全が第一

犬を連れてアウトドアを楽しみつくそうと思ったら、すべてにおいて前提になるのは「安全」であることです。
どんなに楽しく遊んでいても、事故が起きてしまえばその瞬間に、楽しさはすべて吹き飛んでしまうことになるでしょう。
すべては飼い主による事前の準備と、安全確保にかかっています。
そこを面倒くさがる飼い主さんは、アウトドアに犬を連れていくべきではありません。