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子犬は思った以上に壁紙を破り、床のクロスを剥がす生き物

この記事の目次

犬種によって違うのは姿形や大きさだけではありません。

性格や性質にも違いがあり、それは成犬になってから現れるものではなく、
子犬の頃からすでにその片鱗は見えはじめています。

そのため、初めて子犬を飼う場合や、初めてその犬種を飼う場合など、
性質がよく理解できていないことで家の中がボロボロにされてしまうことがあるのです。

かじられて困るのは…?

ペットOKの賃貸物件が増えている現在、
初めて飼う子犬を借家で迎える人もたくさんいることでしょう。

いくらペット可であっても、
好き放題汚したり壊したりしていいわけではありません。

飼い主だってもちろん
そのことは理解したうえで子犬を迎えるとは思いますが、
予測を飛び越えて冷や汗をかくことも珍しくないのです。

よく、子犬がイスやテーブルの足をかじるので困る、
というような話を耳にすることがあります。

しかし、本当の意味でかじられて困るのは家具ではありません。

賃貸住宅に住む飼い主がかじられて真っ青になるもの――。
それは、床や壁、巾木などの住宅設備そのものなのです。

小型犬の子犬をあなどってはいけない

初めて犬を飼う人にとっては、
子犬が床や壁をかじると言われてもピンとこないかもしれません。

あんな平らなところをどうやってかじるのか?と思われるかもしれませんが、
子犬というのは驚くほど上手にクロスや壁紙をはがしてしまうものなのです。

さらには床と壁の継ぎ目に貼られた巾木と呼ばれる横板も子犬の標的になりやすく、
気がついたらボロボロにされていることも珍しくありません。

「うちは小型犬の子犬だから心配ない」などと考えるのは大間違いです。

かつて猟犬やネズミ捕りとして活躍していたタイプの犬種、
例えばテリア種やミニチュアシュナウザーなどは、顎や歯がしっかりとしていて
まさかと思うほどの勢いで壁紙をバリバリと剥がし、
床をボリボリと掘り、巾木にガジガジと噛みつくのです。


これらを防ぐためには、
かわりに噛んでよいオモチャを用意しておくだけでなく、
目を離したまま部屋に放置しておかないことが一番
です。

子犬の安全のためにも

持ち家で子犬を飼うのであれば、
多少床や壁がかじられても補償うんぬんで家主ともめることはないでしょうが、
だからと言って犬が床や壁をかじっても心配ない、という話ではありません。

もちろん、退去する際に敷金が戻ってこない…!
というような心配はないでしょうが、心配すべきはそこではないのです。

クロスの接着剤として使用された有機溶剤等が、
犬の体にどんな悪影響を与えるかわからない
からです。

現在、ホルムアルデヒドなどの有機溶剤を使用しない健康住宅は増えていますが、
それでもすべての住宅がそのような仕様になっているわけではありません。

空気中に揮発した有機溶剤の成分でさえ、
住人の体調を悪化させることがある
のです。

それを犬が口に入れて飲み込んでいると考えるだけで、
なんだかゾっとしませんか?

子犬を育て始めたら、どこをかじるかわからないという意識
きちんと持っていないと、経済面で飼い主を困らせるのはもちろんのこと、
子犬の健康まで危うくするかもしれないのです。