MENU

犬には味覚があるのか?

この記事の目次

多くの犬は早食いの大食いです。
もちろん、少食で上品に食べる犬もいますが、
それはおそらく競争のない1匹飼育の犬ではないでしょうか。

健康に問題のない犬の場合、
競争がなくても早食いの大食いは珍しいことではありませんが、
多頭飼育になるとまさにサバイバルの様相を呈することもあります。

そんな早食い競争のような食事風景を見ていると
「時間をかけて作ったんだから、もっとちゃんと味わってくれ!」
と言いたくなることも。

ところで、犬には味覚があるのでしょうか?

犬の味覚は人間の1/5~1/6

犬の舌にも味を感じる味蕾はありますが、
その数は人間の1/5~1/6程度しかありません。

つまり、ざっくりとした言い方をすれば、
人間が感じる味の1/5程度しか味わって食べていないんですね。

猫にいたっては、味蕾の数が犬のさらに半分以下といいますから、
ほとんど味を感じていいないことになります。

なぜ犬と猫でこの差が生まれたのかといえば、
猫が肉食獣としての食生活を強く残したまま現在に至っているのに対し、
犬は雑食寄りになったことがその所以なのだとか。

要するに、獲物をとらえて生肉を食べる
肉食獣としての食生活に近い生態を今も残している猫に対し、

犬は肉食獣寄りではあるけれど、
雑食として果実などの甘味のある食べ物も食べて生き抜いてきた
からなのです。

つまり犬は猫よりは味蕾が発達している――すなわち味の違いを感じているのです。

犬は甘味を感じている

前述のように犬は雑食として生きてきた過程から、
甘味を感じることができるようになりました。


簡単に言えば、甘い味を好むんですね。
フルーツなどは甘味以外に酸味も含まれていることがあるので
好き嫌いは個体によってわかれますが、焼き芋などは多くの犬が喜びます。
これはひとえに甘味のおかげなのでしょう。

そして甘味を好むということは、
調子にのって人間の食べる菓子類を犬に食べさせていると、
確実にクセになる
ということでもあります。

犬が喜ぶからといって甘いものばかり与えていると、
その味を求めるようになり、肥満や歯周病を引き起こすだけでなく、
甘味のある毒性の物質などもなめてしまうかもしれません。


基本的に、人間の食べ物は与えないというスタンスを守っておかないと、
愛犬の命を飼い主自身の手で脅かすこともあるのです。