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ワルはワル同士、気が合うものなんです

この記事の目次

ドッグランにはいろいろな犬が集まってきます。
ものすごく社交的で、どの犬とも楽しく遊べる犬もいれば、社交の仕方を間違ってしまい、ヒンシュクを買いまくる子も。
また、中にはどれだけ犬が集まっていようとも、誰とも関わらずにポツンと一人遊びをしている子も珍しくありません。

どういう過ごし方が正解、というのはないんです。
基本的に、他の犬や飼い主さんに迷惑をかけさえしなければ、それでいいと思いませんか?

我が家の犬達は4匹4様

うちの犬4匹は、ドッグランに連れていくと、4匹で集団行動をとることはありません。
びっくりするぐらい、それぞれが別々のことを始めるんです。

パグとパピヨンのミックスは、どんなに広いドッグランに連れていこうとも、必ず敷地の一番端っこで、フェンスのにおいを嗅ぎまくります。
その姿を見ていると、おまえはフェンスの調査員か?とツッコミたくなるぐらい。

イタリアングレイハウンドは、基本的に私のそばを離れようとしません。
こちらとしては、ドッグランを美しく駆け回るイタグレが見たいのですが、走らせようとしても嫌がれてしまいます。
「待て」をさせて遠くに離れ、そこから「来い」と呼びかけると最初の1回ぐらいは走ってくれますが、2回目以降からはだらだらと歩いてくるようになるんです。
しまいには、途中で「疲れたから休みます」とでも言わんばかりに伏せてしまったりします。

そしてミニチュアシュナウザーの年上のほうは、よそのお家の飼い主さんがその家のワンちゃんに投げたボールを横取りしに行きます。
たいていの場合、あまりにもシャカリキになっているうちのシュナの迫力に押され、本来ボールを追うべきワンちゃんがドン引いてしまいます。
そうなると、うちのシュナはひたすら他所のお家のボールを他所のお家の飼い主さんへ届ける運びマシーンと化すことに。
多くの飼い主さんは、ひたすらうちのシュナにせっせとボールを投げ続けることになります。

ワルとワルは気が合う?

さて、問題は一番年下のミニチュアシュナウザー2号。
この子は他の犬と遊べないわけではないのですが、どうもジャイアン気質なところがあり、少し気の弱いワンちゃんをウンザリさせてしまうタイプなんですよね。
なんというか、遊び方がどうも暴力的になってしまうというか……。

そのため、遊べるとしたらたいていの場合、その相手は大型犬。
シュナウザー2号が多少乱暴なことをしても、許してくれる懐の深い犬としかうまく遊べないところが悩みどころだったんです。

ところがある日、ドッグランに入ってきたジャックラッセルは、いつまでたっても飼い主さんにリードを外してもらえませんでした。
「ノーリードにしないんですか?」とたずねると「この子は乱暴な遊び方をしてしまうので、他の犬に嫌われてしまうんです」とのこと。
そこで、シュナアウザー2号も同じタイプだから大丈夫ではないかということになり、この2匹で遊ばせてみました。
その結果、シュナウザー2号とジャックラッセルは、それはもう楽しそうに2匹でドッグランを縦横無尽に駆け回り、途中体をぶつけあっては転ばせ合い、そしてまた走るという、びっくりするぐらいに気の合う遊び相手となったんです。

万が一ケンカになってしまっても、ジャックラッセルもシュナウザーも強い犬です。
体格も似た感じだったので、万が一ケガをさせてしまってもお互いに恨みっこなしにしましょう、と飼い主さんとは話していたのですが、そんな心配は無用でした。
やはり、ジャイアンはジャイアン同士が一番楽しく遊べるんですね。
これって、多頭飼育をするうえで、違う犬種を組み合わせるときの参考になる出来事だなぁと感じさせられました。